冒険が76 ページ30
｢そんな時キミが現れたのだ。ボクより少し細いがほぼ同じ背格好をしているキミがね。キミこそボクの影武者にふさわしい。｣
｢影武者…(--;)｣
なるほど、俺をジロジロ見ていたのはこのためだったのかと心の中で悟ったA。チラッと俺の方をみて心配している表情を浮かべたが、すぐいつものカミュの表情になりファーリスをみて
｢影武者って言ったって、レースに出たらひと目でバレるだろ？どうやって誤魔化すんだ？｣
｢ふふ。心配はない。王族は身の安全を優先させるためヨロイとカブトを身につける。絶対にバレっこないさ｣
勝ち誇ったような表情を浮かべたかと思ったらバンッとテーブルを叩いて立ち上がり
｢頼む！一生のお願いだ！ボクの代わりにボクのフリをしてレースに出場してくれ！頼む！｣
｢(思ったよりも面倒なことになったなー。これレースの時カブト落ちたらおわるな…。どーしよ)｣
1人で考えていたら隣に座っていたベロニカがファーリスに指をさしながら
｢なにそれ！そんなのズルっこじゃん！A。こんな頼み聞く必要ないわ｣
いつの間にか座っていたファーリスが悪い顔をしながら
｢あれ？そんなこと言っていいの？虹色の枝が欲しいんじゃなかったっけ？｣
｢うわぁ…。サイテー…｣
ムスッとしながらそっぽ向くベロニカに対して俺も心の中で王子こんなのでこの国大丈夫なのか？っと本気で心配した
｢ふふ。なんとでも言うがいい。手段を選んでる場合じゃないんだ。さぁ、ボクの代わりに出場してくれるよな？｣
俺の方を見て言うファーリスに即答で
｢え、いやです｣
と言ったが、タイミング悪く歓声にかき消されてしまった
｢ごめんごめん。拍手がうるさくて聞こえなかったよ。ボクの代わりにレースに出場してくれるよね？｣
もう一度確認するファーリスにもう一度いやと言ったのだがまたしても歓声にかき消され、何度か同じやり取りをして俺の方が折れた
｢…わかったよ…｣
諦めてそう言うとファーリスは喜びの勢いで立ち上がり万円の笑みで
｢よかった！そう言ってくれると思ったよ！レースが無事終わったら虹色の枝の件は父上に掛けあうと約束する！今日はキミたちのために宿をとったからそこで泊まっていくといい。明日になったらレースハウスにある王族控え室にきてくれ｣
｢(宿って…最初から断らせるつもりなかったなコイツ…)｣
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氷花(プロフ) - こんにちは、この作品はとても面白いです。完結できるように頑張ってください。 (2022年7月28日 6時) (
レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
リィリ - 更新ありがとうございます。 この話を楽しみに生きています。 これからも更新をお願いします！ (2019年1月15日 16時) (レス) id: 401a5e74b1 (このIDを非表示/違反報告)
ｏ’Ｍ - この作品好きです。更新頑張ってください…！ (2018年4月13日 21時) (レス) id: 04321466c0 (このIDを非表示/違反報告)
K.C(プロフ) - カミュと主人公の絡みが好きです！設定がどストライクなのでこっそり読んで楽しんでます！無理しない程度で頑張ってください(*^^*) (2017年10月15日 8時) (レス) id: 64448003b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラム x他1人 | 作成日時：2017年9月3日 21時
