冒険が70 ページ24
部屋に行くと王子が出迎えてくれた
「おお、来てくれたか。わざわざ呼び出してすまなかったね。あれ？残りの3人は？」
「大人数で押しかけられてもご迷惑かと思いまして」
「なるほど、ご配慮感謝するよ。敬語も外して構わないよ。歳も変わらないだろ」
「んじゃ、遠慮なく。それで？」
ファーリスはAのじーっと見て頷く
「うんうん、思った通りだ。身長はボクとあまり変わらないが体格はボクより少し細いがなんとかなるなろう。ウマの扱いに長けていそうな顔をしている」
「？？？」
ファーリスは後ろを向いて咳払いをして
「キミたち虹色の枝を求めて来たんだっけ？残念だけどあれは国宝でね。旅人にあげられる物ではないんだよ」
「デスヨネ」
くるっとAの方に向き直る
「…だけどボクが父上に掛け合えばきっと虹色の枝を譲ってくれるだろう」
「本当か？」
「その代わり…ボクの頼みを聞いて欲しい」
「…無理のない範囲で」
ファーリスは何かを思い出したように周りをキョロキョロして
「ここでは誰が話を聞いているか分からない。今城下町に来ているサーカス一座のショーを観ながら話をするってのはどうだい？」
「構わないが、チケットはもう売り切れらしいが…」
「ボクはサマディー王国の王子だ。それに元々招待もされているから大丈夫」
「ならそこで」
「よし決まりだ。それじゃあ夜の7時頃城下町にあるサーカステントの前に来てくれ。時間に遅れないように頼むよ」
「わかった」
そう返事をしてAは部屋から出て、カミュたちが待っているところに向かった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
城の外に出るとカミュが壁を背もたれにして待っていた
「遅かったな。何もされなかったか？」
「平気だ。それよりベロニカたちは？」
「あぁ、あいつらなら」
「あら？Aの方が早かったのね」
振り向くと紙袋を抱えたベロニカたちの姿があった
「俺もさっき来たとこだ。それよりその袋は？」
「あーこれ？これはあたし達はからAへ」
ベロニカが持っていた紙袋をAに差し出す
「え、いいのか？」
「もちろん」
「ありがとう」
紙袋を受け取る
「それで王子はなんて言ってたんだ？」
「あー、枝のこと王様に掛け合ってくれる代わりに頼み事を聞いて欲しいって。今日の夜の7時頃にサーカスみながら話そうだと」
「まだ時間もありますから観光でもしましょう！」
セーニャの案にみんな乗ることにした
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氷花(プロフ) - こんにちは、この作品はとても面白いです。完結できるように頑張ってください。 (2022年7月28日 6時) (
レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
リィリ - 更新ありがとうございます。 この話を楽しみに生きています。 これからも更新をお願いします！ (2019年1月15日 16時) (レス) id: 401a5e74b1 (このIDを非表示/違反報告)
ｏ’Ｍ - この作品好きです。更新頑張ってください…！ (2018年4月13日 21時) (レス) id: 04321466c0 (このIDを非表示/違反報告)
K.C(プロフ) - カミュと主人公の絡みが好きです！設定がどストライクなのでこっそり読んで楽しんでます！無理しない程度で頑張ってください(*^^*) (2017年10月15日 8時) (レス) id: 64448003b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラム x他1人 | 作成日時：2017年9月3日 21時
