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〆．
「………………Aやないと、無理やし」
流星さんが不機嫌になってしまった。
「しょうもないこと考える暇あったら、今夜どうやって声我慢するか悩んどき」
「………っ、」
流星さん、やる気まんまんだ…。
「あー、やっと来た！はよ食べよ！」
右手にスプーン、左手に何故かお箸を持ったしげが、頬を膨らます。
「別に待ってへんやろ。流星、食べながら寝るの禁止な。…ほんなら、いただきます」
「いただきまーす！」
手を合わせ、カレーを一口。ああ、美味しい。さすが神ちゃん。
味に感動していると、横から強烈な視線を感じた。その主は、流星さん………
ではなく、のんちゃんだった。
「？」
「………」
目が合うと、のんちゃんは一瞬ぎょっとしてから、にこりと笑って見せた。……何なんだろう？
「A、あーんして」
気になったけど、流星さんが相変わらずぶっ込んでくるからそちらに気を取られる。
「あーんしなくても食べれるよね？」
「無理」
「流星さんが幼児退行してるよ」
「Aちゃんの前やからやろ」
和やかな食卓。
のんちゃんの気持ちなんて知る由もなかった私は、甘えてくる流星さんがただ愛しくて、結局流星さんのカレーをスプーンですくった。
食事が終わる頃、ドキドキはピークに達していた。
流星さんは今お風呂に入ってる。
その後は私が入らせてもらうことになってるけど、あがったら……。
想像すればするほどに体の熱が上昇してしまう気がして、頭を振った。
「A〜アイス食べへん？」
「のんちゃん」
ぬっと現れたのんちゃんの手には、いちご味の棒付きアイス。
「食べる！」
「ふはっ、良かったぁ」
はい、と渡されたアイス。
他愛もない話をしながら食べ進めていると、あることに気づいた。
のんちゃんの顔が心なしか赤い。
「のんちゃん？熱ある？」
おでこに手を伸ばそうとすると、その腕を掴まれた。
「…………そゆこと、あんません方がええ」
「へ………？」
訳がわからず、固まる。
そのうちアイスが溶けて、棒を伝い手に流れた。
それを見たのんちゃんは、それを舌で器用に舐め取る。
「のん、ちゃ……」
「…………俺かて、我慢しとるのに。ずるいわ……」
ごめん、と一言残して、のんちゃんは部屋に戻ってった。
流星さんとのことだけでパンクしそうだった私の頭は、のんちゃんのことでとうとうショートしてしまった。
〆．
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あお(プロフ) - うわぁぁぁぁもうズキュンこえてドキュンですわ (2020年5月20日 23時) (
レス) id: a4e0d9fce2 (このIDを非表示/違反報告)
#藤井あかね。 - 初見です!終わり方がすごくよかったです!りゅせくん×誘拐犯とか見たくて悶えてたんでほんまに嬉しいです~!笑なにしとんっていうレベルでキス魔でしたね…りゅせくんギャップですﾆﾔﾆﾔ (2020年2月11日 22時) (レス) id: 51602379ec (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - はゆなさん！完結おめでとうございます♪そしてお疲れ様でした(＞＜) 時折泣いてしまう場面もあり、凄く感情移入しやすかったです^^* オマケも楽しみにしております！ほんとうにお疲れ様でした^^* (2017年4月9日 7時) (レス) id: 597aa18841 (このIDを非表示/違反報告)
mrn - はゆなさん» 完結おめでとうございます！めっちゃわかります！確かに叶えてくれそうですね(笑)藤井さんの声で言われたら絶対にキュン死ですよ(笑) (2017年4月8日 0時) (レス) id: ae9b8e761d (このIDを非表示/違反報告)
はゆな(プロフ) - 有菜さん» 感想と応援コメント、ありがとうございました！おかげさまで無事に完結しました(*´ω`*)最後まで胸きゅんしていただけたら嬉しいです。 (2017年4月7日 16時) (レス) id: 0cb07950a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆな
| 作成日時：2017年2月6日 0時
