刀剣男士の本体に"だけ"「恰好いい」と言っていたら何故かこんなことになっていたんだが(男主) (ページ25)

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ゆめのはなし 1 ページ25

『どこまでも……一緒です』

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「大丈夫かい？」

目を覚ますと、石切丸さんが僕の目の前にいて
寝巻きは汗でびしょびしょだった

悠「怖い夢をみた……気がする」

漠然とした不安が残りつつ、見慣れた顔に安心した

青江「火照って汗をかいていたよ
……主が寝てる時のことだよ？」

石切丸「高い熱のせいで悪い夢でも見たんじゃないかい？しばらくは安静にね」

そういえば、頭がぼーっとして……

最後に聞こえたのは石切丸さんの焦る声だったかな

＿＿＿＿＿＿

「主はどうだった？」

心配する様な男の声に、戻ってきた彼らは答える

「やっぱり、副作用というか……体調を壊してしまっているよ」

「本当にこれでいいのかい？」

「ああ
……あの状態では前みたいに怖がってしまう」

男の返答に、彼らの内の1人は顔をしかめた
もう1人は顔をしかめた彼を心配そうに見つめる

「僕は君たちに賛同はできないな
主はこれ以上、苦しむ必要はないと思うから」

そう、吐き捨てて彼らは男のもとから去った

「同じ過ちは繰り返すな、って……？
その為に、僕は今こうして理を正してるんだよ」

ただ"今は動く時ではない"と、男も静かになる

＿＿＿＿＿＿

もう1度目が覚めた時には、月が1番輝く刻で

縁側から、すっかり静かな辺りを眺めながら
独り言をつぶやく

悠「なーんにも、思い出せないなぁ」

本当に、何も思い出せない

ずっと、ずっと逃げ続けていた様な気はする

＿＿こっち

＿＿こっちだよ

僕を呼ぶ声が聞こえた気がしたけれど、僕はその声からも逃げた