紫さんの妹【iris】 (ページ29)

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27_雨ページ29

『うわ、降ってきちゃった……』

今日はりうくんと晴天デート！

だったはずなのに。

目の前でザーザーと降り出した雨。

り「ごめん、りうら傘持ってない……」

『私も持ってきてないし大丈夫だよ！』

り「んじゃ、……とりあえずりうらん家来る？」

りうらん家来る？って……行くに決まってますやん

『うん！』

『お邪魔しま〜す』

り「はーい。……てか、りうらん家来るの久々じゃない？」

『そうだね！』

り「ん〜ちょっと、濡れちゃっ…た…ね…」

私の方を振り返った瞬間、ピタッ、と固まってしまったりうくん。

『りうくん？』

り「……それ、気づいてないの？」

りうくんが指を指した先には

おそらく先程の雨が原因だろう。

胸元が透けた私の服。

『ぁ、ちょ、透けてる、！？』

手で隠そうとすると、手首を掴まれ、ソファに押し倒された。

ドサッ

『へっ、りうくん、！？離れよ……？』

り「……Aが悪いんだから、少しだけ、ね？」

ゆっくりと近づいてくるりうくんの顔。

『ま、！』

り「ん……」

『ん、！？……ぁ、』

無理やり口をこじ開け、入ってくる舌。

ちゅっれろっじゅるっ

舌を絡ませてきたり、吸ってきたり

口の中を掻き回してきたり

『ぁ……りぅ、く…、んっ、……』

数分間そうした後、やっと唇を離してくれた。

『はぁｯ、…りうくんっ、……苦しいよ、』

り「我慢できなくて。…………はぁ、俺のものになればいいのに、」

『えっ、？』

俺のもの？……どういう意味、？

り「やっぱなんでもない。気にしないで！」

そう言ってそのまま私にぎゅっ、と抱きついてくる。

『ゎ、なに、甘々期？』

り(ここでうんって言えばなんでもしてくれるんじゃね……？)

り「……うん」

『りうくんは可愛いなぁ』

よしよぉし、と頭を撫でると、嬉しそうに目を細めるりうくん。

り「……Aも、りうらに甘えれば？」

りうくんに甘える……か…

『ちょっと恥ずかしいけど、少しだけなら…』

2人で起き上がり、少し控えめにぎゅ、と抱きついてみる。

りうらside

控えめに抱きついてくるA。

あたってるし最高

『ん……』

俺の肩に顔を押しつけてくる。

り「Aの方こそ甘々期じゃん(笑)」

『うるさい』

少し顔をずらすと、赤くなっているAの耳。

り「あ、照れてる。可愛いね」

『可愛い可愛いうるさい、！』

うるさいって言ってるけど俺から離れないA。

俺のこと好きすぎじゃね！？