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第11話_??? ページ12

彩「……いきましょう、A様。」

『……うん』
暗い顔をして出かけて行く女性と少女。



一体どこに行くのだろうか。












『……久しぶりに来たよ、"瑠璃姉様"。』

彩「……お久しぶりです。"瑠璃様"。」
彼女達の目の前には、1つのお墓。
そこには、「清波羅瑠璃」と、彫られている。




そう、清波羅瑠璃は、私の姉の名前だ。

今生きていたら、今日で23歳になるはずだった。







お姉様は3年前に、許婚にDVを受けていて、最終的に刺されて、死んでしまった。



綺麗で 美人で 優しくて




気遣いもできる 内面も外面も完璧なお姉様。


そんなお姉様が大好きだった。



本当なら20歳で許婚と結婚するはずだったのに、お姉様の許婚が親からの金で働いたんだと。









絶対に許さない。両親と許婚だけは。



私だけは、お姉様のこと絶対忘れないから。







___我儘言っちゃうと、もっと私の愛に、応えて欲しかったなぁ。







『……っ、』

彩「……A様。あまり無理をしないようにしてくださいね…?」

『……私は大丈「あれ、A…!」ぇ、』
聞き馴染みのある、大好きな人達の声がした。

悠「やっぱAも来とったんやな。」
当たり前だ。今日はお姉様の誕生日だ。

彩「……A様に嫌な思いをさせている奴はあなたがたじゃないですよね?もし、傷つけているのであれば……どれだけ仲が良けれど手加減はしませんからね。」
彩さんが警戒している。

『……彩さん、違う。大丈夫。』

彩「……分かりました。」

『……なんでいるの。』

り「大切な人の大切な人だからだよ。」
一斉にみんなが頷く。


優しいな、みんな。

『……ありがとうね。きっと、お姉様も喜んでる。


あ、あと、これ。……お姉様の好きな、お花。
そしてこれは、私がお姉様に向けての花。』
そう言ってお姉様にアネモネと、黄色い水仙を差し出した。

『……お姉様は彼のことをあれ程愛していたのに、……っ、許せない…』

怒りで震える声が、静かな墓場に響く。

「……」
頭にぽん、という感触がした。

初「……」
初兎くんが、無言で頭を撫でてくれていた。

『……お姉様、私のもとへ帰って来てよ……、』



今度は寂しそうな、苦しそうな、辛そうな震える声でそう小さく呟く少女の背中は、いつにも増して、とても小さく見えた。












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前回の解説(?)→←第10話_過去を知った君



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まゆ(プロフ) - ひーいれりすさん» ありがと~!! (1月4日 21時) (レス) @page11 id: 8d529189ca (このIDを非表示/違反報告)
ひーいれりす(プロフ) - まゆさん» バレーか…なんかあったら話くらいは聞くよ!?愚痴でも何でも言ってね!!! (1月3日 23時) (レス) @page11 id: 2bb54841e6 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 琴葉さん» 辛い時も笑ってなくちゃ行けませんよね…。これから僕の実体験も入れていこうと思うので…((((((わかります!推しがいたらどんなに頑張れるか… (12月30日 14時) (レス) @page7 id: 8d529189ca (このIDを非表示/違反報告)
琴葉 - 作り笑いのが共感した。私の周りにもこんな最高に尊い推し達が居たらな… (12月29日 17時) (レス) id: b4deef9c69 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - ひーいれりすさん» かわいい💕 (12月12日 17時) (レス) id: 8d529189ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆ | 作成日時:2023年12月4日 21時

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