天然 ページ5
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壱馬「 あー、面白い。本当そういう天然なところも可愛い 」
A「 て、天然？ か、可愛いって壱馬くん目がおかしいの？ 」
私にそんなことを言うなんて･･････大変！
眼科に行かなきゃ･･･末期だよ！
心配になって顔をじっと見つめれば、壱馬くんの顔がほんのり桃色に染まり始めた。
壱馬くんってば、目が悪い次は、風邪まで･･･！
A「 顔赤いよ？ しんどいの？ 」
壱馬「 いや違うから。大丈夫。だからそんな見つめないで 」
「 無自覚って本当怖い 」とまたしても謎の発言をした壱馬くんが心配になり、熱が有るか確認しようと額に手を伸ばした時だった。
―――グイっと、背後から何者かに手を引っ張られたのは。
え？
反応するのが遅く、後ろに倒れそうになる私
こ、転けちゃう･･････！
痛みを覚悟して、目をキツく瞑った
けれど、予想していた痛みは来ず、寧ろ柔らかい何かに包まれる。
転け、て、ない？
驚いて顔を上げれば、頭上に知った顔があった。
そう、入学式に一度だけ見た･･････会長さんの顔が。
驚いて声が出ない私に、爽やかな笑顔が向けられる。
その姿を見て、この人が王子様と呼ばれていることに納得した
北人「 大丈夫 ？ 」
声すらも甘くて、この人は現実の人なのだろうかと疑いたくなった。
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続く
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作者名：月 | 作成日時：2019年9月16日 23時
