ホワイトブラック

壱馬 ページ10

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瑠唯side









Aが倒れてから何時間経ったのか分からないが

外はもうすっかり暗くなっていた。




そんな中、疲れたと彩だけが帰宅して

医務室にいる北人、陸さん、樹を抜かしての久しぶりの男だけの楽屋。







拓磨「 俺達ってなんなんすかね･･･ 」





無言で気まづい空気が流れる中

いっちばん最初に口を開いたのは

意外にも拓磨だった。




彼はAに負けないくらいストイックだし

ランペの中でもデビュー前から1番変わったと思う。





拓磨「 俺、正直北人さんが羨ましいです･･･ 」


そう言った拓磨に対して口を返したのは壱馬だった




壱馬「 ･･･じゃあ、拓磨。おまえは前みたいに戻れるんか･･･？、こんな恥ずかしくて情けない事してきてどうするんや･･･？ 」


壱馬はランページの中で先頭を切ってAと仲がよかった。




それなのにあの日を境にAを裏切ってしまったこと、
自分よりも先に北人と仲良くなっていること、


それが許せなくて壱馬なりに相当悩んでると思う。





壱馬「 俺はもう無理やと思うで、」



静かにそう言い放つ壱馬。

その後は誰も話を切り出さなかった







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