49 ページ49
次の土曜日。
あんまり遠出するなと釘刺されたので、仕方なく園の近くの公園で遊んでみる。
けど暇。
誰かいい遊び相手いないかな〜。
コブラ「遠出禁止でもされたか」
A「すごいね。超能力者？グットタイミング」
先週のぱつきんが呆れ顔でこちらを見ていた。
コブラ「……乗るか？バイク」
A「いいの!?」
コブラ「おう」
A「でもなんで？こんなことしてあんたになんか利益ある？」
私を乗せてくれたって、絶対お金なんて払わないよ？
そう言うと初めて、肩を揺らして笑った。
コブラ「別に見返りなんて求めてねぇよ。ただ、バイク好きでもバイク運転できねぇ可哀相な奴ほっとけねぇだけ」
A「そのうち免許取るし!!」
コブラ「じゃあそんときは…一緒走るか」
今思えばこの時だったのかもしれない。
今でも珍しいくらいの笑顔とこの言葉が、私にとってどれほど心温められるものだっただろうか。
A「…ん」
施設のみんなからもたくさんの愛情を受けてきた。
でも心のどこかでやりにくかったのは、本当の家族じゃない。
我儘言ったらいけない。
そんな気持ちがどこかにあったんだよ。
だからいつも一匹狼で、園のみんなとはあんまり関わらなくて。
でもいつも、1人なのが不安でしかなくて。
そんな気持ちを解いてくれたのが、あのときのコブラだったんだよね。
コブラ「…」
涙が出たわけじゃないよ。
汗が出たんだよ。
そんないいわけを言う間もなく、コブラは黙って肩を抱いてくれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXILETRIBE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
村田 未羽 - とても、おもしろかったです！ (2019年1月31日 21時) (
レス) id: 9f418f690e (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ハイロー大好きですこの小説最高です (2018年2月19日 13時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - みづきさん» 楽しみにしてます(^^) (2016年10月2日 2時) (レス) id: cb161fd6de (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - るるさん» 私もコブラ大好きです!!頑張りますありがとうございます!! (2016年10月1日 21時) (レス) id: 4d93ee6c8e (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - コブラが好きなので、ラブラブシーンがすっごくキュンキュンします！更新がんばってください(^○^) (2016年10月1日 21時) (レス) id: cb161fd6de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みづき | 作成日時：2016年9月24日 19時
