. 221話 神野の悪夢7 ページ44
緑谷side
(──何が、起きたのか)
｢せっかく弔が自身で考え自身で導き始めたんだ。出来れば邪魔はよして欲しかったな｣
その場の音が消えた。ただ男の気味の悪い声が響くだけ。1秒にも満たないその一瞬で辺りは更地と化した。
それは、僕らに死を錯覚させるのには十分だった。
“君はいつか奴と…巨悪と対決しなけえばならない…かもしれん”
嘘だろ…まさか、
あれが、オール･フォー･ワン…!!
(…恐怖で、身体が動かない)
爆｢ゲッホｯ、んっじゃこりゃあ!｣
A｢ｹﾞﾎｯ…｣
(かっちゃん!神崎さん!!)
転送されて来たのか…!?それが意味することとは、向こうも失敗したということ。
2人が無事だったことに一瞬安堵を覚える。しかし状況は最悪。戦闘無しで助け出す、そんなことが出来るのか。指の1本すら動かせないというのに。
**
Aside
ようやく息が吸えるようになって咳込む。視界が晴れて見渡せば、辺りは更地。そしてベストジーニスト、ギャングオルカなど数名の倒れたヒーローの姿が。
｢悪いね爆豪くん。神崎さんも｣
爆｢あﾞ!?｣
男の声は空気をビリビリと震わせる。小刻みに震える指先を見て自分が恐怖を感じているのに気付いた。それと同時に、奥底で沸き起こる憎悪を。
私は知ってる。
この声を、この憎悪を。
『…おま、え』
後ろでバシャバシャと音を立てながら現れたのは連合の敵たち。全員あっちから転送されたのか、
｢また失敗したね弔。でも決してめげてはいけないよ。またやり直せばいい、こうして仲間も取り戻した。爆豪くんも君が大切なコマだと考え判断したからだ。
いくらでもやり直せ、そのために僕がいるんだよ。全ては君の為にある｣
最早、拒否反応だった。身体が勝手に動いていた。この男は野放しにしちゃ駄目だ。
同時に、爆豪と瓦礫の後ろにいる緑谷たちをこの場から逃がさないと。蹴って吹っ飛ばすつもりだった。しかし、
『…ｯ!!』
蹴りを軽く手で躱された。触れられた場所からゾわりとしたものが走って飛び退く。
｢流石に強い。
…が、彼には少し劣るかな｣
再び背筋に悪寒が走る。意図の分からない言葉と見透かされているような感覚に恐怖を隠せない。
オールマイトと互角か、それ以上
時がやって来てしまった。オールマイトはきっとこの場に現れる。なら、私のすべきことは?
共闘する?足でまといにしかならないのに。
じゃあ逃げるの?彼が危険なのに。
どうして今更迷うことがあるの?
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レイ(プロフ) - あおさん» コメントありがとうございます!落ちはほんとに迷走してます💦かっちゃん、轟くんはもちろん夢主的には緑谷くんを好きになりそうだと思ったり。荼毘もありかも、とか…もしかしたら複数のルートを作るかもしれないです。。 (2023年5月3日 20時) (
レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
あお - いつも楽しく読ませてもらってます❗️落ちが誰になるのか楽しみです‼️更新頑張ってください(^^) (2023年5月3日 20時) (レス) @page39 id: e91ba3f295 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - あめみやさん» ありがとうございます!コメント励みになります(T-T) (2023年4月30日 13時) (レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
あめみや(プロフ) - 更新頑張ってください！！ (2023年4月30日 9時) (レス) @page35 id: a179dcb416 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - HARUさん» 1話だけ更新出来ました、!コメント嬉しいですありがとうございます😆 (2023年4月29日 18時) (レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2023年3月8日 18時
