. 198話 林間合宿16 ページ21
重い気が籠った闇夜に、妖しく燃える蒼白い炎。
私はどうするべきだった?
｢神崎さんが狙われてる!!｣
『…なんで、また…』
心の中を掻き毟られるような激しい焦燥。心臓が激しく波打ち、上手く息を吐けない。
どこで間違えた?
蘇るあの日の記憶。
再び失うその恐怖が、
枷となって私を放さない。
｢頼むから目を覚ましてくれ!!｣
彼らの声が、遠くで聴こえる。
__運命はずっと
｢やっと逢えたね｣
あの日から狂ったまま
***
ｰ10時間前ｰ
昨日に引き続き訓練に明け暮れる一日だった。変わったことと言えば1つ。
ずっと気がかりだった個性の弱体化の件が解決した。それどころか個性が格段に力を増したのだ。
＿昨夜、先生との話にはまだ続きがあった。
個性の弱体化に勘づいていた先生は1度鬼化の個性を使うよう促した。
直接的には関与していないかのように思われたが、事後、｢炎を使ってみろ｣と言う先生の言葉に素直に従い軽く放出した。すると、自分が想定していた出力を遥かに超えていたのだった。
先生の仮定はこうだった。
私が今まで使ってきた個性は、鬼という本来の個性から引き出しているにではないか。そして、その鬼の個性を定期的に使わないと徐々に弱まっていくのではないか、と。
理屈はかなっている。
現にオールマイトは緑谷に個性を渡したそうだが、彼は未だに個性を扱っているように見受けられる。
若干矛盾も感じられる。しかし今はこの事について深く追求する必要は無い。
父母とも似つかない個性。
祖先に同じ個性を持つ人がいたらしいが、確証も無いし何代にも渡って突発的に発現すること自体が異例中の異例。
当然考えたって答えは出ない。
だから私は、今できることをやるだけだ。
**
Aside
昨夜のカレーに引き続き、今日も自炊をするらしい。
肉じゃがを作ると意気込む彼らを隅に部屋に戻って適当に食べようとしていたが、見事捕まり引き摺られてきた始末。
切｢神崎ーこっち火頼む!｣
『今行く』
訓練の疲労を顔に出さないよう細心の注意を払いながら返事をし、野菜を洗っていた手を止め釜戸の前に座る。
上｢にしても神崎の個性って謎だよなー｣
『…そう?』
上｢そりゃあ。つーか合宿終わるまでに当ててぇな。なんかヒントとか＿＿｣
＿＿ﾎﾞﾝｯｯ
その瞬間耳を裂く爆発音が轟いた。
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レイ(プロフ) - あおさん» コメントありがとうございます!落ちはほんとに迷走してます💦かっちゃん、轟くんはもちろん夢主的には緑谷くんを好きになりそうだと思ったり。荼毘もありかも、とか…もしかしたら複数のルートを作るかもしれないです。。 (2023年5月3日 20時) (
レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
あお - いつも楽しく読ませてもらってます❗️落ちが誰になるのか楽しみです‼️更新頑張ってください(^^) (2023年5月3日 20時) (レス) @page39 id: e91ba3f295 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - あめみやさん» ありがとうございます!コメント励みになります(T-T) (2023年4月30日 13時) (レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
あめみや(プロフ) - 更新頑張ってください！！ (2023年4月30日 9時) (レス) @page35 id: a179dcb416 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - HARUさん» 1話だけ更新出来ました、!コメント嬉しいですありがとうございます😆 (2023年4月29日 18時) (レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2023年3月8日 18時
