. 167話 期末試験3 ページ40
八百万side
八『…Aさんなら、もっと上手くやれていたでしょうね』
そう、ぼそっと小さく呟いた。
轟さんが稼いで下さった時間のおかげで、形状記憶合金、カタパルトを行使して相澤先生を捕らえることが出来た。
条件はクリア。しかし、自分の情けなさに引け目は未だ拭えずにいた。
轟｢…あいつはあいつだろ。それに、さっきの策はあの時出来る最善だったと思うぞ｣
気を遣わせてしまっている。何か言わなければと思うほど、言葉はさらに喉に突っかえてしまって。
そんな私を見計らってか、轟さんはある事を言った。
轟｢…八百万。
さっき学級委員の3票のうちの1票は俺が入れたって言っただろ。もう1票は神崎だ｣
八『…え?』
轟｢言うなって言ってたから内緒な｣
どうして、気付かなかったのだろう
“そういう事に長けた奴だと思ったからだ!!”
最も信頼している2人から、そう思って貰えたことが何よりも嬉しいのに。
“八百万とか瀬呂の指名数見ると、プロも見る目無いと…”
偶然にも耳に届いたあなたの言葉が、どれほど嬉しかったか。
ただそう言って貰えるだけで、十分だった。
それなのに私は、彼女と自分を比較して落ち込んで。それではいつまで経っても何も変えられない。
こんなところでくよくよしている場合では無い。
分かってる。Aさんはとても強い人。
だからこそ
八『＿私は、胸を張って彼女の友人だと言いたい。対等な、友でありたい』
握った拳を見つめながら自分に言い聞かせるように言った。すると轟さんは目を大きく開いていて。
轟｢…俺も、同じこと考えてた｣
八『!』
轟｢神崎は俺たちよりずっと先を見てる。
…近付くだけじゃ終われねぇ。並べるように、強くならねぇとな｣
八『…ええ!』
そうだ。私は、私に出来ることを全力でやっていけばいい。私だけの武器を必死に磨いて、誰かの支えになれるように。
いつか、あなたの隣に立てるように。
***
Aside
リ｢良い友達を持ったじゃないの｣
『……』
私以外の10組は一斉に開始され、私はリカバリーガールのいるモニタールームで他生徒の試験を見ていた。
幸か不幸か、音声もしっかり入っていて。
『…あの子には人の上に立つ才覚がある…と、思っただけです』
り｢ふ…素直なのか分からん子だね｣
“対等な存在に”
…私は、貴方達にそんなこと
言われて良いような人間じゃない
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すずのあい(プロフ) - 凄く面白くて、一気見しました！キャラの性格とかぶれてなくて本当によむのがたのしいです！続きもとても楽しみにしてます。 (10月2日 16時) (
レス) id: be9f71b85f (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - メジロさん» ありがとうございます!!デザイン本当に苦手なので感激です!更新頑張ります️🔥💪 (2023年4月23日 21時) (レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
メジロ(プロフ) - 夢絵があるのて始めてすき！！と思えました ヒロインコスチューム可愛いすきです ❤︎ ̫❤︎ (2023年4月19日 18時) (レス) @page46 id: e9d0f0e8d8 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - お化け👻さん» デザインは頭の中で出来上がっているので描いてみます!試験控えているので2週間後くらいになりますが(> <)💦 (2023年2月12日 22時) (レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
お化け👻 - 夢主さんのヒーローコスチュームが見たいです (2023年2月12日 12時) (レス) @page32 id: 10a0cbfaa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2023年1月1日 23時
