. 155話 拗れ ページ24
Aside 放課後
今日は図書館に寄ってから帰ろうかと考えながら鞄を片付けていた時だ。
上鳴と芦戸が期末演習内容を聞き、｢ロボなら楽チンだ｣と叫んでいた。
それを聞いた爆豪がドアの前で立ち止まり、不機嫌を隠さず言う。
爆｢人でもロボでもぶっ飛ばすのは同じだろ。何が楽チンだアホが｣
上｢アホとはなんだアホとは!」
爆｢うっせーな!調整なんか勝手にできるもんだろ!」
そして体の向きを少し変えると、険しい顔で緑谷を見据える。
爆｢……なぁ、デク｣
空気がピリつくことも構わず爆豪は続けた。
爆｢個性の使い方、ちょっと分かってきたか知らねぇけどよ…テメェはつくづく俺の神経逆なでするな。
体育祭みてぇな半端な結果はいらねえ。次の期末で完膚なきまでに差ｧつけて、テメェブチ殺してやるｯ!｣
緑谷に対する劣等感のようなもの、きっと爆豪はそれを感じている。
でも、別に私には関係ないので彼の横を通り過ぎて教室を出ようとした。
｢待て｣
腕を掴まれて振り向くと、鋭い赤眼が私を突き刺す。
爆｢…神崎と轟!テメェらもだ｣
それから腕をパッと離し、乱暴にドアを開けて教室から出て行った。
爆豪はただ不満をぶつけてるんじゃない。その本気さを、肌で感じた。
切｢っはー……久々にガチなバクゴーだ｣
常｢焦燥……?あるいは憎悪｣
緑｢神崎さん!腕、大丈夫?｣
焦ったように駆け寄って来てそう言う緑谷。さっき掴まれていたからだろうか。
『強く掴んでた訳じゃないし、何とも』
緑｢それならいいんだけど…
…その、かっちゃんがごめんね｣
『…なんで?
あんたが謝る必要ないでしょ』
緑｢…それは、そうかもしれないけど｣
視線を逸らし、俯く緑谷。くるりと体の向きを変えて歩きながら言う。
『…今の話じゃないけど、過度に謝るのは良いことじゃない。謝られたら相手はそれ以上何も言えなくなるし、自分も疲れるでしょ』
それだけ言って教室を出た。
瀬｢神崎の言葉ってやけにしっくりくるよな｣
上｢絶対人生2周くらいしてるぜあいつは｣
緑谷はこの時、爆豪との接し方について考えていた。Aの言葉に気付かされたのだ。
爆豪が怒鳴ると自分は謝る。それ以上怒らせないために。
でも、そうする事で話し合うことを放棄していた。
前に進むためには自分の向き合い方を変えなければならない、と、そう心の中で呟いた。
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すずのあい(プロフ) - 凄く面白くて、一気見しました！キャラの性格とかぶれてなくて本当によむのがたのしいです！続きもとても楽しみにしてます。 (10月2日 16時) (
レス) id: be9f71b85f (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - メジロさん» ありがとうございます!!デザイン本当に苦手なので感激です!更新頑張ります️🔥💪 (2023年4月23日 21時) (レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
メジロ(プロフ) - 夢絵があるのて始めてすき！！と思えました ヒロインコスチューム可愛いすきです ❤︎ ̫❤︎ (2023年4月19日 18時) (レス) @page46 id: e9d0f0e8d8 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - お化け👻さん» デザインは頭の中で出来上がっているので描いてみます!試験控えているので2週間後くらいになりますが(> <)💦 (2023年2月12日 22時) (レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
お化け👻 - 夢主さんのヒーローコスチュームが見たいです (2023年2月12日 12時) (レス) @page32 id: 10a0cbfaa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2023年1月1日 23時
