. 147話 職場体験終 ページ16
Aside
すぐに理解した。この人はヒーロー殺しとの戦いを全て、何処か見ていたという訳だ。
身体は凍るように冷たいのに、頭は血が上って熱い。
『…私を試したってことｯ!?ふざけないで!!そんなことの為にｯ…、クラスメイトが死にかけたんだ!!』
｢あれは誤算だった。お前1人を向かわせるつもりだったが。
…クラスメイトが大事か?無駄な感情か生まれたものだな｣
頭がグラグラする。自分が何を言ってるのかすら分からなくなる。父さんは悪びれも無く淡々と喋るだけ。
初めから見え透いた嘘だった。隠すつもりならこの人はもっと上手くやる。つまり、隠す気が無いということ。
言いたいことがぐちゃぐちゃだ。
『誤算って言った…?私と違って彼らの怪我は治らない、致命傷を受ける可能性だってあった…現に1人は後遺症を負った
…あんた、それでも元ヒーローなの…?』
｢……
＿＿オールマイトが
1年以内に死ぬ運命にあるそうだ｣
『……
……は?』
｢あの人を死なせない為なら、手段は選ばない。何をしてでも阻止する。
お前もそうだ、全ては彼のために｣
『…ちょっと……、待って…何を、』
｢これ以上話すことは無い。暫く眠ってろ｣
見下ろしながら近付いてくる父さんに私は指を動かすことすら出来なかった。そのまま手刀を落とされ、再び気を失った。
＿＿次に目を覚ました時には、エンデヴァー事務所から1番近いホテルのベッドにいた。こう起きる度に天井が違うというのは何とも調子が狂いそうだ。
そこからの職場体験には身が入らなかった。やる事はちゃんとこなしてはいた。街に現れたヴィランを1度拘束したし、事務の仕事も戦闘訓練も参加した。
けれど、気付けば空をぼうっと見上げている。
“オールマイトが、
1年以内に死ぬ運命にあるそうだ”
それだけでは事の真偽も信憑性も測れない。誰から情報を得たのか、など分からないことが兎に角多い。
でもそんなことは関係ないのだ。その可能性がある時点で私は何としても阻止しなければならない。
私と向かい合ってくれた唯一の人だから。ただ、笑っていて欲しい。
貴方の為に生きている私にとって、貴方の為に死ねない理由は無い。
オールマイトに何が迫っていようとそれを排除する。それだけが、私の存在意義だ。
轟｢＿＿＿神崎、すぐパトロール行くってよ｣
『…うん、今行く』
こうして今日、職場体験は終わった。
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すずのあい(プロフ) - 凄く面白くて、一気見しました！キャラの性格とかぶれてなくて本当によむのがたのしいです！続きもとても楽しみにしてます。 (10月2日 16時) (
レス) id: be9f71b85f (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - メジロさん» ありがとうございます!!デザイン本当に苦手なので感激です!更新頑張ります️🔥💪 (2023年4月23日 21時) (レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
メジロ(プロフ) - 夢絵があるのて始めてすき！！と思えました ヒロインコスチューム可愛いすきです ❤︎ ̫❤︎ (2023年4月19日 18時) (レス) @page46 id: e9d0f0e8d8 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - お化け👻さん» デザインは頭の中で出来上がっているので描いてみます!試験控えているので2週間後くらいになりますが(> <)💦 (2023年2月12日 22時) (レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
お化け👻 - 夢主さんのヒーローコスチュームが見たいです (2023年2月12日 12時) (レス) @page32 id: 10a0cbfaa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2023年1月1日 23時
