.８７話 一生の後悔 ページ43
Aside
"じゃあまた明日、約束だ。絶対来いよ！"
"うんっ！約束、絶対守るから！"
また、この夢を見ている。何度も、何度も…決して終わらない長い夢。忘れられない記憶。
"Aｯ！今から病院に行くわよｯ！お父さんがｯ…"
"え…？でも、…今日は燈矢くんと"
"なに言ってるのｯ!!?お父さんが死んじゃうかもしれないんだよ!?"
なんで
"……わ、分かった！行くから！"
"ごめんね燈矢くん。明日ちゃんと謝るから…きっと、許してくれる"
約束を破ってしまうのは、最初で最後のつもりだった。たった１度だけ。彼なら、事情を話せば分かってくれると、そう思っていた。
だから、約束自体が最後になるなんて思いもよらなかった。
"ねぇ聞いた？あの白髪の男の子、あの火事に巻き込まれたんだって…"
"可哀想にねぇ…まだ中学生だったのに"
父さんは重症だったけど一命は取り留めた。燈矢くんは死んだ。
病院に行かなきゃ良かった。時間がたつにつれて後悔は膨れ上がっていく。あの自分勝手で屑の父さんなんかより燈矢くんの方が断然、大切だった。
私が燈矢くんを優先していれば、何か変わっていたのだろうか。彼は生きててくれただろうか。そもそも何があったのか。個性がなかった5歳の私がいたところで、何か出来たのか。
本当に…私のせいなの…？
"そうよ。だからヒーローになって償いなさい"
本当に…私が約束を守らなかったせいで死んでしまったの？
「お前が、殺したんだｯ!」
『……ﾊｯｯ…!!……ﾊｧ…、ﾊｧ…』
悪夢から目覚め荒い呼吸を落ち着かせる。ゆっくり顔をあげると、鼻と鼻がくっつきそうなほどの距離に紅白頭の顔あった。
轟「…目ぇ覚めたか」
何処かに向かって歩く振動が身体に響く。
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レイ(プロフ) - コメントありがとうございます！夏休みが終わったらまた更新を停止すると思いますが、それまでは続編に移行するので是非お付き合いくださいませ(*^^*) (2022年8月6日 13時) (
レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
イレイス - 戻ってきてくれて嬉しいです！たまたま見てたら見覚えがあったので見てみたらまさかの私のお気に入りの小説だったのでとてもびっくりしました！勉強お疲れ様です！ (2022年8月5日 20時) (レス) @page50 id: a3782054c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 爆豪落ちを期待しています(´｡✪ω✪｡ ` ) (2022年7月27日 17時) (レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
ゼロラク - すごく面白いです!続きがすごく楽しみです (2022年6月26日 11時) (レス) @page41 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
かわあい - 今日見始めた者ですがはまってしまいました..だから消すのだけはやめてほしいです！勉強頑張ってください！応援してます！ (2022年6月26日 0時) (レス) @page41 id: 173f9610a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2022年3月7日 20時
