.６１話 一悶着 ページ17
Aside
最後にバスに入ったら紅白頭の隣しか空いておらず黙ってそこの席に座る。紅白頭は何も気にしていなさそうで窓の外を見ていた。が、ガラス越しにふと目があった。
この人じっと見てくるくせに何も言ってこないから怖い。
けど今回は私から聞きたいことがあった。
『昼休み、警報が鳴る前何を言いかけたの』
前の席の爆発頭と耳郎には聞こえないくらいのボリュームで話しかけた。横目で見てみれば依然、紅白頭は頬杖をついて窓の外を見ているまま。
「………なんでもねぇ。忘れてくれ」
『…そ』
なんでもないならその間は何なの
轟「…話が変わるが…お前は
その技術をどこで学んだ？相当訓練してなきゃあんなことは出来ねぇ」
…ヒーロー基礎学の時のか。
轟「…お前の両親、プロヒーローか何か」
ｿﾞﾜｯｯｯ
『「！！？？」』
その瞬間、バス内の気温が数度下がったのを自分でも感じた。轟を含む生徒ら全員に悪寒が走り背筋が凍る。それはプロであるイレイザーヘッドも例外ではなかった。
轟「…！？」
『なにが言いたいわけ？』
轟「……っ」
突如として放たれたAの殺気に近い何かに轟は言葉を発する事さえもできなくなるが
『………あんたの父親、あのエンデヴァーなんだってね。
戦闘に熱の個性を使おうとしないのはそれが原因？』
私の言葉が見事に轟の地雷を踏み抜き彼の右側から本物の冷気が出る
轟「……
…てめぇに、関係ねぇだろうが」
苛ついてた。周りさえも見えてなかった。
一息ついてちらりと周りを見る。生徒たちはこっちを見ていないものの誰１人として喋っている者はおらずしんと居心地の悪い空気が漂っていた。
そして相澤先生から恐ろしい視線を感じる。これはいつ捕縛布が飛んでくるか分からない。
落ち着け。紅白頭は何も知らなかった。ただ興味があっただけで悪気があったわけじゃない。
私が悪い。
『……ごめん、ムキになった。
私自身棚に上げるようだけど、自分もされたくないのなら詮索なんて二度としないで』
轟「………
…あぁ…悪かったな」
お互い謝ったもののそうすぐには苛立ちは冷めない。
(何言ってるか分かんなかったけど怖すぎ…)
(仲良いか悪いかどっちだよ…)
(怒らせないようにしよ)
これはバスが出発する前の話。
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レイ(プロフ) - コメントありがとうございます！夏休みが終わったらまた更新を停止すると思いますが、それまでは続編に移行するので是非お付き合いくださいませ(*^^*) (2022年8月6日 13時) (
レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
イレイス - 戻ってきてくれて嬉しいです！たまたま見てたら見覚えがあったので見てみたらまさかの私のお気に入りの小説だったのでとてもびっくりしました！勉強お疲れ様です！ (2022年8月5日 20時) (レス) @page50 id: a3782054c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 爆豪落ちを期待しています(´｡✪ω✪｡ ` ) (2022年7月27日 17時) (レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
ゼロラク - すごく面白いです!続きがすごく楽しみです (2022年6月26日 11時) (レス) @page41 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
かわあい - 今日見始めた者ですがはまってしまいました..だから消すのだけはやめてほしいです！勉強頑張ってください！応援してます！ (2022年6月26日 0時) (レス) @page41 id: 173f9610a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2022年3月7日 20時
