. 233話 神野の悪夢19 ページ7
男は私に手を差し伸べた。オールマイトは男の個性で押さえつけられている。
Fhooooooo
｢｢!!!｣｣
私は炎を男に向けて放出し、オールマイトの拘束を外させる。
『…あんたが言ってることは全部正しい。私の心にあるのは憎しみばっかりで…ヒーローだって本気でなりたかった訳じゃない。ただ好きに生きたかった。
でも、…それでオールマイトや彼らと敵対する事になるなら自由なんてゴミも同然だ。
何より私はオールマイトを守ると誓った。敵のあんた側に付くなんて冗談じゃない
…私の理解者って言うんなら、そのくらい分かるはずじゃない?』
｢A、少女…｣
嘘偽りのない本心、だと思う。
オールマイトも、先生も、八百万や轟、緑谷たちは私から話すのを待っててくれてた。
とっくに分かってる。きっと私が離れれば追いかけてくる人達なんだって。
話さないのは信頼云々じゃなくて、ただの私の弱さだ。
男は私の返答を聞いて黙り込んだ。何かを考えているようだった。そして再び口を開く。
｢……あぁ、そういう事か。どうりで折れないわけだ。そちら側にはあの男がいた…。本当に食えない男だよレインフォース…｣
『…………』
男が言っていることは理解できない。けれど、少なくとも父さんはこの男の仲間じゃないことが分かった。
それだけが分かれば、もう――
｢……僕のやり方が間違っていたよ。まずすべきは君の洗脳を解く事だった。
僕は君の理解者だと言っただろう。何故かって?それはね…
君がこうなるように、
僕が全てを仕組んだからだ｣
『……
……?』
余りにも突拍子もない事で意味が分からない。けれどこれ以上、この男の話に耳を傾けてはいけないような気がする。
｢あの両親が君を強くなるよう厳しく育て、周りは君を拒絶し、君を助ける人間はいない。そんな状況を作ってきた。
おかけで君はここまで強くなれたし、君はたった一人でも闘える。
だが君が幼い時、あの少年と出会い、彼が死んだのは本当に運が悪かった。
おかけで君はヒーローへの道に縋るようになってしまった｣
『…今、なんて……』
オ｢聞かなくていいA少女!!
真に受けては駄目だ!｣
オールマイトが何かを言っている。でも、何も聞こえない。男の声しか耳に届かない。
｢君を弔と同じ境遇に置きたかったのもある。弔はあの個性が原因で酷く辛い思いをしてきた。だから僕が道を示した。
君なら彼を、理解してあげられるだろう?｣
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マヨケリ(プロフ) - コメント失礼します🙇ほんとに面白くて一気に読んでしまいました！！ (4月22日 20時) (
レス) id: 25632ac130 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン - いつも楽しく読ませていただいています！個人的に夢主がめちゃくちゃ好きです！続き楽しみに待ってます！ (3月29日 19時) (レス) id: 4501a4fd46 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - あめみやさん» 読んでくださってありがとうございます。あめみや様のような応援コメントにいつも励まされています☺️ (11月13日 8時) (レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
あめみや - 久しぶりに見たら神野の悪夢編終わってて目が飛び出しました！これからもご自身のペースで更新頑張ってください！！ (11月11日 19時) (レス) id: dd94fd2279 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 司さん» ありがとうございます^^自分でもこの先どうなるのか分からなくなってきましたが完結までは必ず持っていきます! (9月16日 13時) (レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2023年7月25日 18時
