. 231話 神野の悪夢17 ページ5
──時は数百年を遡って、超常黎明期
個性を発現させる者が徐々に増え、世は混乱に満ちていた。そんな中であの惨劇は突如として起こった。
一晩で都市を壊滅させ何万もの犠牲者を出したとされる、史上最悪のヴィラン。
その男の名を──鬼城と言った。
｢その男がね、神崎さん。
君の祖先に当たる人間だ｣
『……!!』
｢素晴らしい光景だった。今でも夢に見る時がある。
泣き叫び荒れ狂う鬼がただただ美しかった。…僕はね、もう一度あの景色をこの目で見たいだけなんだ。
───それが、僕の悲願さ。｣
男は声高々にそう言い切った。おそらくあの夢が関係している。前に見た、紫炎が都市を包み込んでいる夢。
オ｢……その鬼とやらのヴィランがA少女の祖先だっただけで、彼女になんの関係がある!?｣
(……待って、)
｢…何も知らないのか君は。それでよく僕の計画を邪魔してくれたよな。本当憎いよ、オールマイト。
特別に教えてあげようか。
神崎Aは鬼だよ。｣
『……ｯ……!!』
知られてしまった。一番隠したかった秘密を、一番知って欲しくなかった人に。
オ｢………｣
｢まぁ、異形と言えど普段は人間と何ら変わらない姿だからね。隠せば周りが気付かないのも無理は無い｣
｢僕は鬼城を葬る前に彼の個性を奪った。けれど僕は使えなかった。確かにあるのに、応えようとしなかったんだ。
だから僕はあの男と血縁関係のある者に与えようとしたんだけれど、とっくに殺してしまっていたんだ。
それでも希望はあった。あの男が1人の息子を隠していたことを知って、それからずっと彼の家系を探していた。
それがある日、偶然にも見つかった。
オールマイトにサイドキックが付いていることを知ってね。気紛れに素性を調べたんだ。そうしたら出たんだよ。
その彼、レインフォースが鬼城家の末裔であったことが。彼らは姓を神崎としてか細く生き残っていたらしい。
そして、君の存在を知った。
初めて会った時は衝撃が走った。君と鬼城は容姿がよく似ていてね。運命だと思ったんだ。君はいつか、あの光景を見せてくれるだろうと｣
オ｢…まさか貴様ｯ、そのために……A少女に、｣
｢まぁ目的は他にもあるが……
僕はまだ幼かった彼女から増強の個性を奪い、鬼の個性を植え付けた。
覚えているかな?神崎A｣
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マヨケリ(プロフ) - コメント失礼します🙇ほんとに面白くて一気に読んでしまいました！！ (4月22日 20時) (
レス) id: 25632ac130 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン - いつも楽しく読ませていただいています！個人的に夢主がめちゃくちゃ好きです！続き楽しみに待ってます！ (3月29日 19時) (レス) id: 4501a4fd46 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - あめみやさん» 読んでくださってありがとうございます。あめみや様のような応援コメントにいつも励まされています☺️ (11月13日 8時) (レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
あめみや - 久しぶりに見たら神野の悪夢編終わってて目が飛び出しました！これからもご自身のペースで更新頑張ってください！！ (11月11日 19時) (レス) id: dd94fd2279 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 司さん» ありがとうございます^^自分でもこの先どうなるのか分からなくなってきましたが完結までは必ず持っていきます! (9月16日 13時) (レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2023年7月25日 18時
