. 230話 神野の悪夢16 ページ4
驚いて振り返ろうとした轟を、『振り返らないで』と一言で制した。
『…感謝してる、助けてくれたこと。
手を離さないでいてくれて…ありがとう』
轟｢…神崎?｣
『…それと、さっきの質問の答えだけど』
轟｢…これからどうしたいかってやつか?｣
『そう。
…もし、許されるのなら
これからもあんた達と…A組の皆と
もう少しだけ、一緒にいたい』
轟はばっと後ろを振り返ったが、最早そこにAはいなかった。あったのは地面にできた泥だまりだけ。
轟｢…言い逃げかよ｣
手を握りしめて前を見据える。自分が向かうべき指針がはっきりと定まった。あとは、彼女ともう一度向き合うこと。
すぐに暗い路地裏から出て緑谷たちがいる場所に走って向かう。今は彼女を、ヒーローを信じることしか出来ない。それでも、
(死なれてたまるか)
自分たちの思いが、彼女に伝わっていることを願って。
**
No side
激しい戦闘が繰り広げられ、神野は最早壊滅状態にあった。その最中、オールフォーワンは志村奈々、ひいては死柄木弔との関係についてを暴露した。
しかし、それだけではオールマイトの地獄は終わらない。
｢さぁ、次だ。僕は、
──君を苦しめ続ける｣
その瞬間、オールフォーワンの前に黒いヘドロのようなものが現れる。それは徐々に消えていき、中から現れたのはAであった。
｢…!?何故、!彼女は先ほど少年らが…｣
｢あれはダミーさ。念には念をと作っておいた。彼女だけは、失うわけにはいかないからね｣
『…っ、…』
気が付いたAは上半身だけを起こした。鎮静剤の効能が未だ抜けていないのか、目は虚ろで動きも悪い。
｢A少女,!!｣
オールマイトはすぐ様Aを取り戻そうと跳び上がったが、当然オールフォーワンに防がれてしまう。
『ここ、は…』
｢やっと逢えたね。
僕を覚えているだろうか?｣
何処か恐怖を煽る様な声にAは男の姿を見て徐々に目を見開く。
｢A少女!!その男から離れるんだ!!｣
『…!オールマイト、』
一方オールマイトは男の口振りに戸惑いを隠せずにいたが、彼女の保護に出ようと叫ぶ。
｢…さて、ゲストが揃ったことだ。
話をするとしよう。神崎A、君のね｣
今ここから、少女の真実が語られる。
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マヨケリ(プロフ) - コメント失礼します🙇ほんとに面白くて一気に読んでしまいました！！ (4月22日 20時) (
レス) id: 25632ac130 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン - いつも楽しく読ませていただいています！個人的に夢主がめちゃくちゃ好きです！続き楽しみに待ってます！ (3月29日 19時) (レス) id: 4501a4fd46 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - あめみやさん» 読んでくださってありがとうございます。あめみや様のような応援コメントにいつも励まされています☺️ (11月13日 8時) (レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
あめみや - 久しぶりに見たら神野の悪夢編終わってて目が飛び出しました！これからもご自身のペースで更新頑張ってください！！ (11月11日 19時) (レス) id: dd94fd2279 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 司さん» ありがとうございます^^自分でもこの先どうなるのか分からなくなってきましたが完結までは必ず持っていきます! (9月16日 13時) (レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2023年7月25日 18時
