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公園の思い出 3 ページ4

俺とその助けてくれた
女の子は門限まで一緒に遊んだ。

 女の子は最後までニカッと笑ってて、
俺の手を引いては遊具まで連れて行って…


「次はこれね!」

流「!!…うん」


あまり積極的に話さない俺に笑いかけて
遊んでくれた。勇敢な女の子。。

 その笑顔は夕陽に混ざってとても輝いて見えた。



「そういやアンタ、名前聞いてなかったね」


流「え?」


 6時前、砂場で城らしきものを作っていたら、
女の子が名前を聞いてきた。女の子はその場に転がってた
木の棒を持って、俺の隣にきた。


「アタシの名前、覚えてる?こうして…こう書くの!」


二科京子……当時漢字が読めなかった俺は当てずっぽう
に名前を無理やり呼んでたな…



流「にか……?」


その仁科という苗字の読みがわからなくて…俺は
「にか」と言ったんだ。したら、その子は「ちがうよ」
とゆっくりとした口調で…


「に、し、なっていうんだよ、アタシの苗字!」


 
 でも、俺は学校の教科の「りか」の「科」と把握して
いたせいか、女の子に対抗した。


流「にか」


「えっ、ちが…にしな!」


流「にか…」


「にーしーなっ!」


流「ニカ!!」



俺と女の子は10回くらいそのやり取りを行った。
ゼェゼェとお互いに息がれた後に…その子は諦めたように
「ふっ」と息を吐いた。


「わかったよ、もーいーよ…ニカで」


流「!!」


「アンタって結構がんこなんだねぇ」


その子のニカッとした笑い方が好きで…俺は「ニカちゃん」
というあだ名で読んだ。名前…の方はあだ名の呼びすぎで
忘れてしまったんだった。


「で、アンタの名前なんてーの?」


流「…………かえで」


「ん?かえで??」



 俺は女の子から木の棒を借りて、名前をひらがなで
書いた。「るかわ かえで」と…ぎこちない文字で。





流「るかわ…かえで…… かえでって呼んで。




  ニカちゃん…」



「!!……そっか!よろしく、かえでちゃん」



俺はその日、姉につけられた頭のリボンを取るのを
忘れて…ニカちゃんに「かえでちゃん」と呼ばれた。


 そんなことすらどうでもよくて…俺は初めての友達に
心を弾ませていたんだ。
 

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シルビア★姉貴 - もし良ければ…合作しませんか!? (2月21日 21時) (レス) @page27 id: b720108b83 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - 初コメ失礼します!お話めちゃくちゃ面白くて読んでて本当に楽しいです🥹💓次の更新日まで楽しみに待ってます💓 (1月15日 12時) (レス) @page18 id: c2bcbcc7a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤星 | 作成日時:2023年12月27日 13時

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