桜木軍団の紅一点は、バスケットマンたちに迫られています。3

きっかけ ページ28

第一Q、皆んなの連携は崩れるばかり、、
花道はおろか、ゴリ主将や宮城さん、ミッチー先輩も
不調だった。


京子「やっぱり、プレッシャーなのかな…」



対戦相手が去年の準優勝校であること、そしてなにより
高さでは向こうのチームが有利であることが…挙げ句の果てに
湘北はチームプレイがギクシャクし始めた。


三「何してんだ桜木！ちゃんとパスとれよ！！」


花「ぬぁんだとぉミッチー！！」


赤「三井、まずはパスを回して俺たちのペースを
　作るのが先決だぞ」


三「………人にとやかく言う前に、まず花形を
　抑えたらどうなんだぁ？？」


赤「なにっ！」



ﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ、とゴリ主将とミッチー先輩が火花を散らしてる。
これじゃあ試合どころじゃない…




水「あーっ、仲違いしてる場合じゃねーのに…」


京子「うん…」



アタシは両の手をぎゅっと胸あたりで握りしめた。
なにか、なにか流れを変えるきっかけを……と、思ってた
矢先、、、、



　

花「くぉらー流川！！パスを回せパスを！！」



京子「！！」



翔陽の花形から流川がカットして、そのままゴールに
走っていく。花道と宮城先輩は必死にパスをするよう叫んで
いた。。ゴール下には大型のディフェンダーが2人…



京子「そんな無茶な……！あっ！」




　真っ先にシュートの体制に入る流川、でもディフェンス
2人の方が高さでは勝っていた。アタシは思わず手すりに手を
置いて身を乗り出す。



流「ッッ！！」



すると、流川はシュートするに見せかけ、、ディフェンス
2人の隙を利用し、レイアップシュートを決めた。



花「なぁっ！！」


京子「！！」



これが、湘北の空気を変えるきっかけになったんだ…



京子「す、すごい……」



流川…バスケセンスはやっぱり天才的でかつ綺麗。。
ギャラリーが歓声を上げるのも無理はない。アタシは
思わず彼に向かって、



京子「流川ー！ナイスプレイ！！」



流「！！」




アタシに気づいた流川はﾍﾟｺｯと礼だけしてコートに
戻った。本当の勝負はここから、みんなの空気が変わって
きた。




流「(二科が…あんなに笑って…俺を…)」



一方、無表情ながら京子の言葉が頭から離れず
ハイテンションな流川だった……

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