公園の思い出 2 ページ3
そのショートカットの女の子は、俺の前に立って
3人の女を見渡した。そして、
「きたねーつらが３つ」
なんて悪魔みたいなことを言った。俺もさすがに
目を見開いた。すると、その言葉に画鋲に反応した
女たちがその子に向かって叫んだ。
「だ、だれがきたないですって！」
「ふざけんじゃないわよ！」
「誰よアンタ！！」
その子はフン、と鼻を鳴らし…平然とした表情だった。
「人に名前を聞く前に、まず自分から名乗ったら？」
腕を組んで3人の女子に顎を突き上げてそう言う
女の子。気の強い性格だ…3人相手に物怖じしないなんて。
「それに、3人で寄って集って1人をいじめるなんて、
卑怯だと思わないの、アンタら」
俺のことを見る女の子。その目は怖かったけど…
「もう大丈夫」とも言われてるような安心感があった。
「そ、そいつが悪いんだから！」
「アタシたちのスペースとったから！！」
「そーよそーよ！」
「はぁ？ここは公共の場でみんなが遊ぶとこなんだから
別に問題ないでしょ？」
煽るように言葉を放つ女の子に3人の女子は「ｷｰｯ！！」
と、奇声を放つ。すごい、3人を言い負かしてるこの女の子。
すると、3人の中の1人が女の子を叩こうと前に出た。
「むっかつくのよ！アンタもどっかい……きゃあ！？」
流「！」
女の子は叩こうとした子の足を引っ掛けて転ばせた。
その女は無様に倒れた。
「なっ！この！！」
「なまいき！！」
他の2人も女の子に襲いかかったが、見事回避の…
「いたたたっ！痛い！！」
メリッ…と鈍い音を立てて女の腕を強く握った。
他の2人は、怯えている。そして、とうとう泣きだした
女の腕をパッと離した。
「もうこの子をいじめないって約束する？」
「うっ…うぅ〜っ」
「ヒッ…」
何も答えない3人をジッとみて女の子は目を細めて
もう一度……
「約束できるかって聞いてんだけど」
「ﾋｯ！！す…する……するから…」
「い、いこ！」
ダッ…と走って公園を去った女たち。
そして女の子は俺の方に近づいてきた。
「アンタ、だいじょうぶ？」
流「ｺｸｯ」
女の子は俺に手を差し伸べてきた。そして
ﾆｶｯ…と笑って、、
「アタシ京子、よろしくね」
と、自己紹介してきた。
そう、これが…俺と二科の……幼い頃の
最初の出会いだった。
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シルビア★姉貴 - もし良ければ…合作しませんか！？ (2月21日 21時) (
レス) @page27 id: b720108b83 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - 初コメ失礼します！お話めちゃくちゃ面白くて読んでて本当に楽しいです🥹💓次の更新日まで楽しみに待ってます💓 (1月15日 12時) (レス) @page18 id: c2bcbcc7a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤星 | 作成日時：2023年12月27日 13時
