桜木軍団の紅一点は、バスケットマンたちに迫られています。3

無傷 ページ19

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　ｶﾞｽｯ！！



ナ「うぐぁっ！」



　ナツミという女は何度吹っ飛んだだろう…。
場外に何度も倒れては体に傷を負い、傷を負い……
対して京子はどうだ……


　場外に倒れたナツミの道着の襟を掴んで持ち上げた。



京子「おい、まだ勝負は終わってないよ」


ナ「ひっ…」



　怯えるナツミを見て京子は襟を離す。
そして呆れるようにナツミを見返して、、



京子「アンタがふっかけた喧嘩でしょ？
　なのにこんな簡単にやられる程度だったの？」
　


ナ「っ！！なめんなぁぁ！！」



2人のタイマンという名の試合に、生徒一同は
息を飲むばかりで、言葉も出なかった。たった
5名を残して……



高「ま、こーいう結果になるだろ」


野「そーそー、喧嘩ふっかける相手間違えたんだよ
　あのナツミって子…」


洋「なんでもありのルールなんて、
　もうライオンを野放しにしてるようなもんだからなぁ」


花「………」


流「……………二科」


　
　また、ナツミがリベンジしての審判の「はじめ！」
の合図で京子が蹴りを入れて一本とる。もうこの30分
それの繰り返しだった。しかも京子は制服のまま、無傷。



洋「いつかの、花道とゴリのバスケ対決みたいだな」


高「いや、あれはもう喧嘩だぜ、喧嘩…」


野「京子も大人気ねーよなぁ、もうちっと手加減して
　やればいいのに…あれもう結構本気出してるよな」



洋「まぁ、あいつ昨日あの女の子にボコボコ
　にされたんだから…その仕返しもあるんじゃねーかな


他にも理由は有りそうだけど？」

　


洋平は流川の方を見る。この男は、とことん鋭くて
苦手だと思った流川。でも、隠しても意味がないので…



流「あの女が彩子先輩を投げ飛ばしt((宮「ﾅﾆｨ！？」



　真横で宮城の断末魔が聞こえたのは無視して、
流川は続ける。




流「二科は…それが許せなかったんだと思う……」



和光中5人はなるほどと言わんばかりに頷いた。


高「京子はお人よしだからなぁ」


野「かんけーない姉御を巻き込まれて、腹がたったん
　だろーよ。」


楠「その理由だったら今の京子を止められるやつなんて
　誰もいねーよ」



流「……………」



あいつの喧嘩の強さはそこにもあるのか…と流川は
京子を見る。確かに、バスケ部襲撃事件の時も、男相手に
あんなに………






三「……あ？おい何見てんだ流川！？」


流「元凶……」




　勝負はもうすぐつきそうだった…。

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