桜木軍団の紅一点は、バスケットマンたちに迫られています。2 (ページ6)

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邪魔者ページ6

男子達の知らせを聞いて、
アタシは体育準備室に忍び込んだ。

　怒鳴り声、叫ぶ声…騒音も聞こえる。
運悪く、体育準備室の鍵を持っていない為…
扉が開かない。

　ｶﾞｧｧｧｧｧﾝｯｯｯｯｯ！！！！！！！！

京子「っっ！！なに？今の音…」

明らかに誰かがドアにぶつかった音だ。
もう手段を選ばない…アタシは肘打ちで傾きかけてた
出口の取手を壊した。

京子「花道っ！！」

バンッ！と扉を勢いよく開ける。

京子「………なに、これ…」

　バスケ部のコートから遠い距離だった。
周りの人間はアタシに注目する。。

宮「……に……し」

　
京子「！！」

第一に発声したのは宮城さんだ…顔の出血に
体にも何個か痣がある。そして他のバスケ部員たちも
何人か倒れており、流川なんか頭から大量に出血して
いた。

　でも、アタシが1番に注目したのは…ドアの方……

花「」

京子「はな…みち…？」

　ドア付近で倒れている幼馴染がいた。
流川や宮城さんよりも出血が酷い……挙げ句の果てには
ドアにまで血糊が飛び散っていた。

" 花「今日も華麗なるスラムダンクを決めるぜ！京子！」"

なにしてんの花道、なんで倒れてんの？

　誰かがアタシに怒鳴っているが、そんなことどうでも
いい…急いで、花道の元に駆けつけた。

宮「京子！だめだ出てくんな！！」

京子「花み……っ！」

アタシが花道に近づく寸前で誰かに腕を掴まれた。
赤いタンクトップを着たロン毛の他校の不良らしき男が、
アタシを見下ろしていた。

鉄「おい女…なんだテメェは」

京子「」

鉄「ふん、さてはお前、この赤頭のオンナか？
　カレシの仇でも取りに来たか？？」

その男の言葉に他の不良たちがケラケラと
気味の悪い笑いを浮かべる。

　そのロン毛野郎はアタシの腕を強く引き、顎を掴んできた。

鉄「ほぉ、よく見るとイイ女じゃねぇか…
　来い…もう男を相手にするのは飽きた………」

京子「っ…」

　そいつのアタシの腕を握る力が強くなった……

彩「京子！！」

宮「やめろっ！テメェ！！」

　
　あぁ、彩子さんと宮城さんが叫んでる。
あぁ、彩子さんも…頬に怪我を負ってる。

　全て理解できた…コイツらが、バスケ部を…

　花道の邪魔をしたんだ………

　確信したその時、、

アタシの中で、何かがﾌﾟﾂﾝ…と切れる音がした。