桜木軍団の紅一点は、バスケットマンたちに迫られています。2 (ページ46)

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ビリビリページ46

アタシは5、6人くらいの女子生徒に
旧体育館裏に連れられた。すると、アタシよりガタイの
いい女子生徒がいきなりアタシを殴ってきた。

京子「ｸﾞｯ！」

しかも頬…奥歯折れるかと思った。アタシは
ﾍﾟｯと口内の血を吐き出す。女子たちはヒソヒソと
笑っていた。そのうちの1人がアタシの肩を押して
壁に追いやる。

「あんた、流川くんをたぶらかして何様のつもり！？」

いきなり変なこと言い出すからなんかと思った…
最近広まってたデマのことを言っているんだ。
アタシは面倒くさ…と思い、その女子に言う。

京子「知らない…流川とアタシはなんともない。
　ただの友達だよ。誰が流したデマか知らないけど、
　本当になんでもないの」

「嘘つかないで！最低女！！」

「この子なんて流川くんのことが好きだったんだよ！？」

「それをあんたは！！〜〜〜ｯｯｯ」

煩い…そんなキーキー騒がないで……

　というか、このアタシよりでかい人って確か
空手部の人だったよね？？明らかにこの人にアタシを
殴らせる為に呼びつけたコイツらこそ最低じゃねーか。

京子「それより、大勢で1人相手に迫る方がよっぽど
　最低だと思うんだけど…好きだったんならその人
　本人がアタシのとこに来なよ……」

すると、女たちは表情を歪めて空手部のデカ女に…

「ナツミ！こいつやっちゃって！！」

「くっそムカつく！！」

「顔面殴っちゃえ！！！」

「おっけー」

ナツミ、と呼ばれたその空手部はアタシの胸ぐらを
掴んでグーで殴る。右頬に痛みが走る。その後も、腹に、
背中に、足を殴る。アタシの体には大量の痣が残った。

　地面に這いつくばると…1人の女がカッターを持って
アタシの制服を掴む。

「アンタの制服、今ここでめちゃくちゃにしたら、
もう流川くんに会えないわね！」

ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘｯｯｯ！！！！！！

京子「っ！！てめ！」

アタシの制服は、胸とスカート辺りが切り刻まれた。
折角のロング丈が破け、見せたくない足が顕になる。

「やだこの女の足！傷だらけじゃん！」

「きったなー！」

「あっははは！！」

京子「……………」

　よりによって、足を見られた…こんな奴らに。
アタシは本気で殴りかかろうと思ったその時だった。

流「二科！！」

旧体育館裏に、いるはずのない流川の姿があった。