桜木軍団の紅一点は、バスケットマンたちに迫られています。2 (ページ42)

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考えページ42

翌日、アタシの席の前には何故か10組の
流川がいた。しかも………

流「((ｽﾞﾓﾓﾓﾓﾓﾓﾓﾓﾓ」

　なんか、黒いオーラが漂ってらっしゃる…

高「おっ！」

野「なにやら」

楠「面白そうな予感！」

三馬鹿ｧｧｧ…おめーらは黙ってな…
でも、いつもの流川じゃない怒ってるのは
確かだった。

京子「あの、なに？流川…」

流「こい…」

京子「えっ！？ちょ、ちょっと！」

流川はいつぞやの時のように、アタシの腕を引っ
ぱった。めちゃくちゃメリメリいってる…痛い。

　流川はそのまま廊下に、外に、そして、体育館
裏までアタシを連れてきた。周りにめっちゃ見られて
たんだけど…すげぇ恥ずかしい…

　
　ﾀﾞﾝｯｯ！！！

京子「！？……ちょ、どうした流川？怒ってる？
　アタシなんかした？」

流「おめー、また傷増えてんじゃねーか」

京子「え？あー、これ？」

アタシは腕に、足に、そして顔に貼られた絆創膏や
包帯を見せた。包帯が巻かれた腕を流川が掴む。
そして、ｷｯ…とアタシを見た。

流「俺、無茶すんなって言った…」

京子「えぇ？」

流「なのにオメーはまたこんなに怪我してきた」

　流川はただアタシに怒ってるんじゃなく、またアタシが
喧嘩をして怪我を負ったと気づいて怒っているんだ。

京子「べつに、関係ないよ…流川には」

でも話してしまうと流川がまた首を突っ込みそう
なので、アタシはスルーする。教室に戻ろうとすると
流川はまたアタシの腕を掴んだ。

流「待て、話は終わってねー」

京子「……離して、流川には関係ないでしょ！
アタシが勝手に突っ込んだ喧嘩なんだから…
　流川はバスケに集中しなよ」

あまりのしつこさにアタシは流川の手を振り払った…
流川は振り払われた手を眺めて…流れるように視線を
アタシに移す。

　その目はまるで獲物を捉える蛇のようだった。

　
流「わかった…」

京子「え？」

流「オメーがそれ以上無駄な喧嘩に突っ込むんなら…
　俺にだって考えがある…」

ｽﾞﾓﾓﾓﾓﾓﾓﾓﾓﾓ…と流川の黒いオーラがさらに濃くなった
気がした。アタシはこの後このバスケットマンによって
更なる困難に追いやられるのだった。