桜木軍団の紅一点は、バスケットマンたちに迫られています。2 (ページ38)

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救世主と遅刻男ページ38

竜「お、お前は！あの時の女！」

　京子はスカジャンを脱ぎ、白のシャツ
とジーンズのみの姿に…そしてｺｷｯ…と指を鳴らした。

鉄「ぅ……てめぇ」

京子「あ、アンタあの時の花道を殴った…」

京子は一瞬、鉄郎を見て驚いたがそれよりも目の前の
敵を見た。完全に不良の目をしていて、いつもの京子で
はない…でも、相手はあと5人。明らかに京子が勝てる
とは言えない。

三「ダメだ京子！手を出したら、お前また…」

京子「大丈夫、今回はもう手加減しないから…」

京子がｽﾞｯ…と片足を下げて相手共を見据える。
竜が舌打ちをして、「やっちまえ！」と合図した
その時だった。

「ギャァァァァアアアア！！！！」

竜「ぅえ"ｯｯ！？」

京子・三「「花道/桜木！？」」

急に塀から赤頭の大男が飛んできた。桜木だった。
京子の表情はﾎﾟﾝと元に戻り、桜木を見る。

花「あいてててて！
　あれ、京子にみっちー！と、コイツは…」

鉄「………赤頭」

京子「花道…あんた試合！」

花「いや、あ、あははは！！
　ちょっと試合のイメトレしてたら夜更かし
　しちゃってぇ！！」

京子・三「「(寝坊したな…)」」

花「そういう2人こそなんで…って、こいつは」

竜「ふざけやがって…」

　桜木は暫く竜を見つめ、両肩に手を置いて…

花「あの時は…流川をよくやった！！」

竜「ｴ?」

京子「………よくないわよ」

竜「っこの…やれ！！」
　

　すると、鉄パイプを持ったヘルメット男が桜木に
襲いかかった。桜木は片手で鉄パイプを掴み、ﾒﾘｯ
と簡単に曲げた。飛んだ馬鹿力だ…そしてソイツの
胸ぐらを掴み、「いい加減にしろよ」と吐く…

三「桜木！手を出すな！！」

花「！…でもミッチー」

京子「花道…駄目だよ、試合出られなくなる」

花「京子…………って、ミッチー危ねぇ！！」

三「！！！」

その時、俺は気付かなかった。不良の中の1人が
俺にナイフを向けて走ってきたのに……