桜木軍団の紅一点は、バスケットマンたちに迫られています。2 (ページ31)

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バスケコートの危機ページ31

京子「今日は給料日〜♩」

二科京子は今日はご機嫌である。なんせ今日は
給料日だから…。月末25日に必ず振り込まれる
金額に口角が上がってしまう癖も未だ治らず……

　さて、今日も稼ぐぞ…と思った矢先、、

京子「……ん？」

近くのバスケットコートで揉め事が起こっている
様子…なんだと思い、バイクを止めてフェンス越しに
覗くと……

「だーかーらぁ！ここバスケするとこなんだって！
お前らそこでくつろいでんじゃねぇよ！！！」

小柄な男子高校生…いや、170はある。
その子がガタイのいい世紀末風のヤンキーに注意を
している。確かに、コートでタバコと酒と…etc.
とても好ましくない光景だ……

「んだとｺﾗｧ！」

「てめ、俺たちを誰だと思ってんだよ！」

「俺らは西校の番長だぞｫ！！」

あー、出た出た。いらねぇ自称撒き散らすアホな
不良が……すると、少年も胸を張ってバスケボールを
くるくる回しながら、

「ふふん！そうか、じゃ、俺も名乗ってやる！！
俺は高校バスケ界No. 1ルーキー、清田信長！！」

「「「………」」」

京子「…………うそぉ」

一般の子で不良にあんなに堂々と自己紹介する子初めて
見たんだけど………あの子には危機感ってものがないのか？

清「はーっはっはっは！どーだぁ！！
　思い知ったかぁ！？」

　番長たちの腕がﾌﾟﾙﾌﾟﾙ震えてるのがみえた。
彼はまだ高笑いをしている。あの番長の拳をあの子が
喰らう前に、アタシはフェンスを飛び越え、コートに入った。

「このクソガキｬｱ！！舐めやがって！！！」

京子「あー！いた！信くん！！
　ごめんねぇ！待たせて！！」

清「っ！？」

アタシは、思い切って信くんと言ってしまった…
名付けて「姉弟大作戦」………。

　やばい、今の台詞…すげぇ裏声でちゃった。