桜木軍団の紅一点は、バスケットマンたちに迫られています。2 (ページ28)

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告白現場見物 2 ページ28

京子は女の子からの手紙を見る。
またハートのシールが付いている。
しかもプラスで告白ときた…。こういうのは
この手紙の中身を読んでから返事するものだけど…

京子「悪いけど、アタシは女の子にそういう感情は
持てないの……ごめん」

　すると女の子は可愛らしいアーモンドアイから
大粒の涙を流して小さく声を出して泣いた。

　京子はこの瞬間が1番苦手だ。
自分を好きになってくれるのはありがたいが、
そもそも恋愛対象に入らない同性の子たちばかりで
それを断って泣かれてしまう結果になる。。

京子「(なーんでこうなるの？いっつも…)」

　
　そして、角に隠れていた男達3人は、、

三「おい、なんか気まずくなったな」

宮「ドラマの撮影かよ…」

花「ラブレター…あれで135枚目か…」

　暫く泣いてた女の子は、潔く諦めたのか……
呼吸を整えて京子をみた。

「わかりました…二科さんのこと、諦める…

でも一つだけお願い聞いてくれますか?」

京子「おねがい？…………っ！」

「「「なぁっ！？」」」

京子と物陰で見ていた3人はその女子生徒の行動に
目を見開いた。その女子生徒は京子の胸に飛び込んだのだ。

京子「っ、ちょっと」

　その女子生徒は離れようとすることなく京子の胸に
顔を埋めている。

「二科さんのこと…諦めますから、
最後の思い出に、こうしててもいいですかっ？」

「おねがいします」と上目遣いでねだられ、京子は
言葉を呑み込んだ。そして、諦めたように両手をおろし、

京子「わかった……」

女子生徒は満面の笑みを浮かべて、京子の背中に腕を
回してきた。自分より10センチも差がある身長の女子
が自分の胸に顔を埋める、それだけでも胸が苦しくなる
一方だった……

「二科さんの胸…あったかい」

　女子生徒がうっとりしながらそう言う中…
京子は空を見上げて、流れゆく雲を目で追っていた。

京子「(タバコすいたい……)」

そして、女子生徒が去っていった後…京子は
もらった手紙の封筒をポケットに入れた。
ため息混じりに体育館裏を後にしようとしたら、

　ﾄﾞｻﾄﾞｻﾄﾞｻｧｧｧ！！！！

「「「ｷﾞｬｱｱｧｧ!!」」」

京子「っ！？」

角から3人…見慣れた顔が揃って這い出て来た。
ピラミッドが崩れたみたいな光景で……