桜木軍団の紅一点は、バスケットマンたちに迫られています。2 (ページ25)

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軍団と！ページ25

桜木軍団が謹慎処分を受け、3日経過した。
予選前のバスケ部見物も4人にとって久々だ…

　体育館の側面の扉にもたれかかると、長いスカートを
靡かせた女性徒がひとり…

京子「うーす、謹慎軍団！」

桜木軍団の紅一点、京子だった。

野「お！京子さんじゃねーですかぃ！」

高「なんだ？今回の喧嘩鉄パイプで頭やられたってな！」

楠「天下の京子サマが油断しちまったか！？」

三馬鹿がケタケタ笑うもんなので、
鞄を顔に叩きつけた。思いっきり振って…

野「ふ、ぐぅぅ…いてぇ」

高「留め具を顔に当てやがってぇ」

楠「ホント容赦ねぇ女…なぁ？ようへ…」

大楠の言葉を無視して水戸は京子の前に駆けつける。
そして、彼女の両肩を掴んだ。

洋「おまえ…あんなとこに1人で乗り込むなんて、
　何考えてんだよ！」

京子「っ…ようへい……」

「「「！？！？」」」

　洋平は京子の痕になった頭の傷に触れる。
京子は擽ったそう片目を閉じた。

洋「心配したぞ…本当に、俺たちも後から駆けつけたけど
　来たらお前血だらけで倒れてるし…」

京子「…………」

洋平は伏せていた顔を上げて京子を見る。
目元が赤くなっていた。

洋「お願いだから、俺たちのことも頼ってくれ…京子」

京子「………………うん、ごめんね。実際、
　みんなにも心配かけちゃってたしあの時は
　本当に冷静じゃなくなってたから……」

京子は小さく笑って洋平の右手を握る。
長けれど、細く華奢な女の手……

京子「今度から気をつけるよ、あんたらの為にも…
　花道の為にもね……」

そして、京子は洋平を見る…赤く綺麗な瞳に見つめられ
て、洋平はﾄﾞｷﾄﾞｷと心臓の音が早くなった。

京子「バスケット部の為に……本当にありがと…」

洋「///////////// 」

京子「アンタらもね」

「「「え！？あ、は、はぃ…」」」

そして、京子は鞄を肩にかけ…4人を見る。

京子「よし、メシ食べに行こ！
アタシの奢りでね！！」

「「「えっ！お、奢り！？」」」

京子「今回の時間はアンタらが1番頑張ったし、
　心配かけたお詫びだからね」

ﾆｯと笑う京子に、三馬鹿は歓喜の声をあげる。
そして未だ微動だにしない洋平の手を京子が握る。

京子「ほい、洋平もいくよ！」

洋「えっ、お、おお/////// 」

この瞬間を見ていた三馬鹿は思った。

「「「(洋平…もしかして京子のこと…)」」」