桜木軍団の紅一点は、バスケットマンたちに迫られています。2 (ページ18)

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暖かいページ18

仙道の肩はとても暖かかった。
まだ5月の海辺は冷えるから上着着てくれば
良かったと思ったけど…

　
　仙道の「何も言わなくていい」の言葉にちょっと
救われたような気がした。その次も他愛のない発見を
口にしてアタシの肩を優しく叩く。

　子をあやす親のような感じで…アタシは更に仙道の
肩に頭を擦りつける。こんなこと、心を開いた相手
にしか出来ないはずなのに、アタシはこいつが苦手な
はずなのに…なんで？

京子「っ……〜っ」

視界が歪んでいく。次第に目尻から頬を涙が伝い…
仙道の制服も濡らしてしまう。

それでも仙道は何も言わずに、ただアタシの肩を
優しく摩った。こんなの、こんなの駄目なのに…
アタシが悪いはずなのに、なんでこんなに優しく
されているんだろう。

仙「だいじょーぶ」

　やめて、やめてよ。
そんなに優しくしないで……。

京子「…………っﾊｧ」

　この前のデート？……といい…なんでコイツには
こんなに心を許してしまうの？

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　京子ちゃんは30分経った頃に顔を上げた。
目元の赤みも少し引いてる。涙で張り付いた髪を
俺は払いのけて、

仙「落ち着いた?」

京子「うん…ありがとう」

仙「よし、じゃあ飯でも食いにいくか？」

京子「え？」

仙「ここら辺に美味いラーメンの店があるんだけど、
　食いに行こう？腹減っただろ？」

京子ちゃんはｷｮﾄﾝとしてる。そしてｸﾞｷﾞｭﾙﾙﾙﾙ…
とお腹が鳴る音がした。

京子「あ…」

仙「あ…」

京子「っっ〜〜〜/////// 」

仙「ふっ…腹は正直に言ってんな。ほい、行くか」

京子「…………うん」

顔を真っ赤にしてｺｸﾝと頷いた京子チャンは
俺の後ろをついてきた。赤いバイクを押して…
正直、桜木や流川が羨ましい……こんな可愛い子
と同じ学校なんて。

仙「陵南に転入させてぇー…」

京子「？？」