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鳴くん ページ42

A「………」

鳴「………」


空手部の練習が終わり、会長から連絡で指示されたところに
来てみると…なにやら熱い談話が聞こえてきた。


会「でね、そのときAちゃんったら全校生徒の前で
セリフ噛んでしまうとこだったんだよね〜!戻ってくるとき
顔真っ赤で小走りできた時はほんっと萌えたわ!!」

カ「マジか…さすが俺のヴィーナス……可愛すぎるだろ」

会「でしょ!?でしょー!!?
て、そのヴィーナスって何よ!!あっははは!!」

カ「いいだろ、Aは俺にとって光みたいなもんだからよ」



A「………なんか、仲良くなってる」

成「そうそう、君が来るまでずーっとあんな調子なのあの2人」



ズキッッ……


A「………は?」



今の……なに?なんか胸の辺りがズキズキする……

 神谷と会長が2人で楽しく話し合ってるだけなのに……
どうして?こんなに……



成「…………」


A「……っ」


成「……………ねぇ」


A「っ?な、なんですか?」


成「いやいや、敬語使わなくていいよ。俺も君と同い年
だからさ。あ、昨日のレモン蜂蜜漬けすごく美味かった!!」


A「あ、ありがとう…えっと」


成「成宮鳴、稲実野球部のピッチャー!!
一応、俺エースだから!!よろしく!!!」


A「う、うん。成宮、よろしく」


成「駄目だよ〜!鳴って、名前で呼んでくれる?
俺もAちゃんって呼ぶから!タメなんだし、ね?」


背は向こうのほうが大きいのに、何故か上目遣いで
見られてるような気がする。うっ、なんかこの人うちの
妹と似て……


A「わ、わかったわ…め、鳴くん」


成「鳴くん…うーん、ま、いいか!
Aちゃんっっ!!」


ニカッと眩しい笑顔で笑う成…鳴くん。
その笑顔に釣られ、私も一瞬顔が緩んでしまう。
その時神谷がこちらを見ていたことに、気づかなかった。



カ「………………」

モヤモヤ→←会長



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作者名:赤星 | 作成日時:2022年6月20日 4時

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