一緒にいたい ページ32
汗だくの神谷が、黒のTシャツで汗を拭い、
呼吸を整えていた。
A「神谷？」
カ「また会えて嬉しいぜ…今日は2回目だな」
A「うん……あ、後頭部！」
カ「大丈夫、練習の合間に少しずつ冷やしたから………
それより……」
A「？」
ポリポリと頬をかいている神谷、何か言いたげだ。
カ「今から、帰りなのか？」
A「う、うん」
カ「そうか……ちょっとそこの木のとこで待ってろ！」
A「ちょ、神谷！！」
早っっ！！風のように走り去っていった。
私は言われた通り木の下にもたれ掛かり、神谷を待つこと
にした。
そして10分もしない内に、神谷は走ってこちらまでやってきた。
今度は自身のジャージ姿。白に金のラインが入ったジャージ、
カ「じゃ、行くか」
A「えっ…どこに」
カ「決まってんじゃねぇか、お前の家まで…」
A「…………………」
カ「安心しな……送ってくだけ、なにせ」
神谷は私の手を掴み、自身の唇に触れる距離まで引き寄せる。
私の手の甲と、神谷の唇が少しだけ触れた。
カ「こんないい女を、危ない間に合わせないように…な？」
A「………………ﾊｯ！！ わぁっ！！」
((ﾍﾞﾁｯｯｯ！！！！！
カ「ってぇ！……やっぱり、つれねぇな」
A「あっ！当たり前よ！！い、いいいいきなりっっ
なにするのよ！このスケベ！！！！//////////////// 」
カ「それでも可愛いぜ、A」
A「は、はぁ！？////// 」
そしてまた神谷は一つ怪我を負ってしまった。
でも、この前より…なぜか警戒が薄れてる……。
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作者名：赤星 | 作成日時：2022年6月20日 4時
