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謝りたくて… ページ23




カ「いってて……」


やべぇ、昨日Aの蹴りを喰らったせいで後頭部にコブ
できてる…


原「お前がちょっかい出すからだろ、自業自得だ」

白「そうだね…」

成「うわ!すげぇここボコってなってる!!」


カ「いや、コブの引き換えにAの柔肌に触れられたから
良しとするわ……」

原「…カルロス……」

成「お前のその当たって砕けない精神どうなってんの…あ」

カ「あ?」


鳴が指差した方向に、青道の女子生徒が……
あの炎のような紅く美しい瞳、ツヤサラの黒髪の少女は!!



カ「A!!!」

A「((ビクッ!!!」


原「大きな声出すな…あの子びっくりしてるじゃねぇか」

成「あ、こっちくる」


タジタジと小さい歩幅で歩いてくる。何か迷ってるような
そんな顔で…そんなとこもキュートだ……


A「神谷。いま、休憩時間…であってる?」

カ「あぁ、そうだ」


Aは俺の後ろに回り込み、後頭部に触れる。コブ…ができ
出るところだ…


A「……ほ、本当にあった、コブ……」

カ「あー、お前から貰った愛のハイキックの((ズイッッ
…………えっ」

A「こっち!あ、ちょっと借ります!」


原「あ、あぁ…」


Aは俺の腕を引っ張り、グラウンドから後者の方へ
歩いていく。意外と力強い、いや、あの技の力強さからして
当たり前か。


 そして、着いたのは…………



・・・・《保健室》・・・・

 
 高校生のラブシーンで頻繁に使われるという…あの!!!


カ「も、もしかして…俺と一線越えようと……」

A「何言ってんの、早く入って!」


 Aは俺の背中を押し、保健室に入る。そして俺を座らせ、
冷凍庫から保冷剤を出した。


A「このままじゃダメよね…あ!」


そしてスカートのポケットから布ハンカチをだし、それで
保冷剤を包む。


A「ちょっと冷たいよ…」

カ「あ?…うぉぅッ!」


Aが俺の後頭部に包み保冷剤を当てる。
そして、目を右往左往させ、小さく呟くように…


A「昨日は…蹴ってごめんなさい……」

カ「A…」


A「あの時は、あなた何故か裸だったし…そもそも男の人に
あんなことされたの初めてだったから……びっくりして」

カ「いいのよ、ていうか、俺には
あの蹴りは愛の雷のように思えたから別に気にしてねぇよ?」

A「あ、愛…?」


 Aは首を傾げたけど、これはこれで至福の時間だ。

*保健室のムフフ…→←朝の生徒会室



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作者名:赤星 | 作成日時:2022年6月20日 4時

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