つれないヴィーナス！

また会えた… ページ16

うわぁー……合宿って合同だったんだ。なんか人いっぱい
いると思ったら、、


　っていうか……


「ねぇねぇ！稲実の鳴くん来てたよ！！」
「白河くんもカッコいい！」
「いやいや、カルロスでしょ〜？あの大人顔負けの
フェロモン半端ないから！！」


　成程……ミーハーとはこういうことをいうのか………


　なんかこういう話、あまり好きくないな…
顔だけで選手の応援に行くっていうの。スポーツ選手が
どれ程練習積んで頑張ってると思うの？



A「はぁ………」



生徒会室、戻って仕事しなきゃ……





　ｶﾞﾊﾞｯ……





A「んっ」



あれ、なにこれ…なんか背中に重みが……。
すると、耳元で低く囁く声が………



カ「また会えた、俺のヴィーナス……」


A「！？！？」


カ「ん？うぉっ！？」




ﾋﾞｭﾝｯｯ！！！！



　よく見ると、毎週月曜に来るあの人だった。
私のことを「ヴィーナス」だなんて変なあだ名つける例の
他校のひと……



カ「へぇ？いいもん見えた、ヴィーナスちゃんは今日は
白をお召しになってんのねぇ…実に清楚でいい……」


A「っっ！！この……」

　
　褐色のこの男、私が毎週月曜に必ず会う男だ。
下品極まりない…おまけに下まで見られるなんてっ/////////



カ「おいおい…そんなブンブン足振り回すなよ……
白が見えんぞ〜？」


A「別に見せてるつもりはないッッ！！！」



「きゃっ！みて、稲実のカルロス！？」
「なんでこの校舎に！！」
「て、紅野副会長とどういう関係！？」



　周りの女子たちが私たちを囲んでる。
う、この男なにニタニタと！！！


A「はぁ…場所を変えましょ。ここじゃ目立つばかりよ」


カ「お、いい判断だ。俺もアンタと2人きりになりてぇからな」



ウインクなんかして…まわりの女子共も煩いな…。
移動したらしごいてやる！！！

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