白聖母と呼ばれる彼女は。II (ページ6)

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幹部様方。ページ6

頭が痛い。

ジクジクと、立ち眩みのような頭痛に苛まれる。

青白いカーテンの向こう側に、人の気配を感じる。

誰だ。感じたことの無い気配。

？「あ、起きた！？」

顔に雑面を付けた男が寄ってくる。

深い事は考えられない。感覚でも良い、身を守る動作を取れ。

？「え、Aちゃん、？俺だよ？」

男は焦った様に問う。

『どちら様でしょうか』

精一杯の殺意を込めて話す。

？「あ〜…えっとね、俺の事分からんよな」

見たところ男は丸腰である。

馬鹿なのか。

？「ちょっと待っててな」

廊下は駆け出していった男を見ながらベッドを降りる。

ベッドサイドの机を見てもナイフは置かれていない。代わりに置いてあるのはシャツと蝶ネクタイ。

前後の記憶が全く無いが、ガバでもかまして運び込まれたのだろうか。

にしても依頼人や対象の情報が全く無い。

なんから頭痛に見舞われる。

着ていた入院服から置いてあった服に着替える。

『しっくり来るな』

多分これは私の。

？「A！！」

次に飛び込んで来たのは某四角ゲームの匠の様なパーカーを着た男。

チラチラと見える目元から、恐らくコイツは這い寄る脅威だと思った。

避けられる範囲で避け、手頃な武器を探す。

？「ま、ま、待ってや、僕もう脅威ちゃうねん」

『どうしてここに脅威が？』

アワアワとしているが、演技でないかと疑ってしまう。

『次から次へと、どちら様でしょうか』

？「え…ぺ、ぺ神！起きたんちゃうん？何か変、」

？「だーかーら、打ち所悪かったって言うとるやろ。ゾムが頑張れば多分思い出すで」

ぺ神、と呼ばれたのは雑面を付けた和服の男。ゾム、と呼ばれたのはパーカーの男。

私を置いてけぼりにして話し出してしまった。

本当誰やこの人達。

『あ…幹部様だ』

不味い。幹部様方に助けて頂いてしまったのだ。

確か軍医様と暗殺部隊隊長様。

ぺ神さん？「あ、分かった？じゃあ軍に来る前くらいかな」

ゾムさん？「俺が消えたんも知ってるからここ割と最近やと思う」

『幹部様方、私は失礼させて頂きます…』

やいやいと話している二人に声を掛け、退出しようとした。

gr「A！！起きたんか！！」

『兄、さん、？』

あ。

繁忙期に差し掛かり始めてやばいですね。
部活と委員会に追われてますごめんなさい。