怪我させてやる ページ12
your side
sha｢Aおるやん！｣
zm｢A！！｣
医務室生活から解放されて1日。
ここ最近忙しくて、まともにナイフも握れていなかった。
訓練場に来たのは初めてだが、設備が整っていると小耳に挟んだ事があった。
『あ、ゾムさんにシャオさん。お久しぶりです』
zm｢元気そうで良かったわ｣
sha｢ゾムな、ずーっと“医務室行ってええかな、いやでも迷惑か…”って迷っててなwww｣
｢あー゛！言わんって約束したやんけ！｣といいながらも、ゾムさんは眉を下げて笑っていた。
『ふふ、此処って思ってたより賑やかなんですね』
きょろきょろと辺りを見回すと、よく目立つ金髪が目に入った。コネシマさんだ。
真顔で剣を降っている姿は世間一般的に見れば整った姿だと言えるだろう。
好みじゃないからなんとも言えないし、苦手な人だから余計に無理だけど。
zm｢シッマに手合わせ頼んできたらどうなん？｣
『嫌ですよ、なんであの人となんか』
ゾムさんはニヤニヤと笑い、シャオさんはコネシマさんに駆け寄っている。
どうやら私に拒否権は無いようだ。
zm｢武器使うん危ないし、殴り合いで。｣
kn｢こんな餓鬼に負ける訳ないやろ。絶対泣かせたるわ。｣
コネシマさんは私に指を指すとそう言った。
この手の煽りに乗っては行けない、とは分かっていてもイラッとしてしまう。やはりまだ子供だ。
『ごめんなさい私ってば餓鬼なので、イラつかずには居られません』
ゾムさんの初めの合図と同時に、私は走り出した。
『絶対怪我させてやる』
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作者名：はぁな。 | 作者ホームページ：
作成日時：2022年4月17日 14時
