fkr×kwmr（）バレンタイン ページ19
福良side
今日は待ちに待ったバレンタインの日。
河村から貰えるかなぁなんて、淡い期待を抱いてみたりする。
ただ、今日はのために2人揃って休暇を申請してあるのでほぼ確実に貰えるとは思うけど。
そんなことを考えながら河村の家に向かう。
暫く歩くと見慣れたマンションにつき、慣れた手つきで河村の家のインターフォンを鳴らす。
すると、10秒もしないうちに騒々しい音とともに河村の声が聞こえてくる。
河村「はーい」
福良「来たよ〜」
河村「なんか早くない？」
福良「河村に会うのが楽しみでちょっと時間前倒ししちゃった」
河村「ふーん、まぁ、別にいいけど。」
河村はそう言うとガチャッとドアを開ける。
福良「お邪魔しまーす」
河村「はーい、てか、福良早く来すぎ。まだチョコ出来てないよ」
福良「えぇ？それはごめん」
河村「まぁ、福良らしいと言えばそうだな、ちょっとの間僕の部屋で待ってて。コーヒー持ってくよ。」
河村はそう言ってそそくさと台所に行ってコーヒーを俺に渡すとまた忙しなく台所に向かった。
その後、10分も経たないうちに河村がボウルを持って部屋に入ってきた。
何故ボウルを持っているのかわからず、怪訝そうな顔をすると、河村は心情を察したのか、少し恥ずかしそうにしながら、自分の胸の飾りにチョコを塗り出した。
福良「…え？！」
河村「その、僕自身がチョコって言うのは…ダメ？」
その言葉に自分の中の何かがプツリと切れる音がした。
河村の腕を引き、グイッとこちらに寄せ、胸の飾りを舐めた。
河村「あんっ、♡ふぁっ、♡」
舐める度にビクリと身体を震わせ、可愛い声を上げるもんだから敵わない。
ボウルを持ちながら、河村をドサッと押し倒した。
福良「チョコ、くれるんだよね？…じゃあ、有難く頂戴するからね。」
そう言うと河村はトロンとした目で両手を広げた。
河村「うん、残さず食べてね？」
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作者名：花陽 | 作成日時：2021年2月7日 15時
