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第10話 男 ページ11
「──そいつぁ、俺のことだな」
リオたちが座ろうとしていた席の目の前に座る男が口を挟んだ。
「…誰こいつ」
リオは一気に顔を顰めた。
「俺と同じ班の松田だよ」
「ふぅん」
口元にご飯粒をつけている松田を見てそう言いながら彼女は降谷の左隣に腰を下ろした。
降谷の右側にはひと席空けて女子生徒たちが萩原と談笑している。
リオと、萩原たちの温度差はものすごかった。
冷めたような表情をする彼女を横目に降谷も松田と話し始めた。
「どういう心境の変化なんだ? 僕の記憶が正しければ…君は警察官が嫌いだったはず…。もしかしてツンデレとか?」
そんな彼を睨みながら松田は断言した。
「ちげーよ!! 今でも腹ん中じゃ思ってるぜ…」
──警察なんて…クソ食らえってな!!
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作者名:リオ | 作成日時:2023年3月31日 11時