Fischer's BL短編集 (ページ5)

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第4話青色と赤色の話〈前編〉ページ5

第4話はマサイとシルクのお話です。

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マサイの家にて。

「あーっ、やっと終わったぁ！」

大きな声を出したをしたのはシルクだ。

どうやら、今の今まで動画編集をしていたらしい。

シ「げっ、もう2時かよ！」

外は真っ暗。時計の針は2時を指していた。

普通なら、こんな時間にまで仕事をしていると体の疲労が回復されなさそうだが、自他ともに認めるショートスリーパーのシルクにとっては普通のことだった。

ならばなぜ、彼は時計を見て驚いたのか──その原因は彼の恋人、マサイにあった。

マサイは以前、シルクに忠告していたのだ。

あまり遅くまで仕事をするな、と。

いくらショートスリーパーの彼でも、普通の人間と同じだ。

体に負担をかけすぎるといつか倒れてしまう。

それなのに彼は、シルクを気遣って言ったマサイの言葉を忘れていた。

だから、彼は驚いたのだ。

シ「やっべぇ…！アイツもう寝てっかな…？もし起きてたら怒られそう…！」

シルクの家に泊まりに来ていたマサイは、彼の寝室で先に寝ると言って部屋を後にしていた。

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キリがいいので、後編へ続きます。