〈後編〉 ページ14
シ「俺たち、付き合うことになった。」
「もちろん男同士ってことは分かってる。でも恋人ができたら言わなきゃいけないから…。男が好きな俺でもお前たちなら引かないって知ってるけど──」
『シルク、おめでとう』
そう言ったみんなの顔はとても優しくて、あたたかかった。
そして自分のことのように喜んでシルクとやまとのそばへ近寄った。
「いや〜、お前らやっとかよー!」
「いっつもイチャイチャしてるくせにな〜」
やはりみんな分かっていた。
ふと、モトキが冷やかすのをやめて、静かに言った。
モ「ねえ2人とも…絶対に、負けちゃダメだよ。世間にはまだ、同性愛を認めない人がいるから。でも、2人になんかあったらさ、俺たちが守るから。周りの目なんか気にしなくていいから。」
「2人には俺たちがいるってこと忘れないでね」
世の中で、LGBTQ差別や同性愛への偏見がまだ残っていることはシルクとやまとも知っていた。
すると、それまでほぼ話していなかったやまとが言った。
や「ありがとうございます。俺は俺たちらしく生きていきたいと思っています。俺たちだけじゃどうしようもないときは、手を貸してくださると嬉しいです」
彼は、覚悟をもった顔をしていた。
違うグループでありながら、一気に仲を深めた2人は今日、恋人同士となった。
2人が付き合ったことは、もしかすると世間から認められないかもしれない。
でも、彼らには“仲間”がいて、“恋人”がいる。
2人を待つのは、幸せな未来だ。
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なーんか変な終わり方w
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作者名:リオ | 作成日時:2023年2月14日 18時