第1話 赤色と桃色の話 ページ2
マサイと距離が近いモトキに
嫉妬しちゃう
シルクロードのお話。
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撮影終わり、シルクの家にて。
シルクはいま、ものすごく腹が立っている。
それもそのはず。
シルクの恋人であるモトキと、マサイが
動画を編集する彼の目の前で仲良くゲームしているからだ。
2人の間に友情とは違う別の感情があるわけでもない(と信じたい)が、
とにかくシルクは不安だったのだ。
いつか、彼が──モトキが俺のもとから
離れて行くのではないかと。
シ「ッなあ、モトキ」
モ「、ん？ どうしたの、シルク」
シ「ぁ、いや…なんでもねえ」
モ「……シルク、ちょっとこっち来て」
自ら話しかけておいて、何もないと言ったシルクを見かねてか、マサイに断りを入れたモトキは
黙ったままのシルクの右腕を掴んで、別の部屋へと連れて行った。
部屋の鍵を閉め、
シルクに背を向け、そっと掴んでいた手を離したモトキは静かな声で問いかけた。
モ「シルクさ、なんか俺に言いたいことあるんじゃない？」
シ「…なんもねぇよ」
モ「嘘つかないで。最近シルク、俺のこと避けてるでしょ。分かるよ、それくらい」
図星を突かれたシルクは下唇を噛んで、下を向き口を噤んだ。
モ「…不安なんでしょ。俺がシルクのもとから離れていかないか」
それでも黙ったままのシルクと無理やり目を合わせるように両手で彼の頬を抑えたモトキは、
モ「言わなきゃ、わかんないよ」
そう言った。
そのひと言を聞いて、堰を切るように
シルクは涙を溢れさせた。
シ「っ怖かったんだ…。お前は優しいから、俺を悲しませないように、グループの輪を乱さないように…っ俺と、付き合ってんじゃねぇかって…っ」
そしてまた涙を流すシルクにモトキは微笑んで言った。
モ「ねえ、シルク。シルクは知ってる？俺も、不安だってこと。
俺もね、いつかシルクに飽きられるんじゃないかって、すっごく不安だったんだ。
でも、俺もそのことシルクに言ってないからお互い様だね」
そう言ってシルクを抱きしめたモトキは、弾けた笑顔をしていた。
シ「もう一生離してやんねぇかんなっ」
モトキを抱き締め返した彼の笑顔は幸せに満ち溢れていた。
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記念すべき第1話！
皆さん、楽しんで頂けましたか？笑
文章力のない私ですが、よければ
これからも読んでってください！！
リクエストお待ちしております🙇🏻♀️
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作者名：リオ | 作成日時：2023年2月14日 18時
