Detour love (ページ9)

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結局あれから数日後、ジヨンとはちゃんと話もせずに、明日日本へ帰る。

会社に最後の挨拶に来た。運命なのか、偶然なのか、ジヨン達に会わない時間を狙ったはずなのに、ジヨンが目の前に立っていた。

「Aちょっと時間いい？」
「うん。もう帰るとこだから。」
「じゃぁ最後にデートしよ。」
「忙しいのに、大丈夫？」
「ドライブしかできないけど。行こ。」

ジヨンの車に乗った。

「なんか懐かしい。付き合い出した時はよく、ドライブしたよね。」
「おぅ」
「あっ、あそこ行かない？」
「わかった。」

ジヨンが向かった先は昔よく２人で行った海だった。

「覚えてたんだ。」
「あぁ。」
「ありがと」

沈黙

「なぁまじで明日帰んの？」

「帰るよ」

「ほんとにもう無理なの？俺達」

「ごめんね。ジヨン。ちゃんと話しなくて。
私がダメなの。ほんとの事ゆうとね、ジヨン
の事大好きだよ。」

「なら、なんで？」

「ジヨンの事嫌いになりたくないから。このままだと、自分の事も、ジヨンの事も嫌いになる。わたしはジヨンが大好きなの。だから離れた。ありがとね。ジヨン。ほんとに大事に思える気持ちを教えてくれて。」

「わかんねぇよ。俺には。」

「わたしも日本で、頑張るから。これからは彼女としてじゃなく、ジヨンの１番のファンとして応援してるから。」

「わかんねぇよ...」

「ちゃんと話せてよかった。ありがと。誘ってくれて。帰ろっか」

ジヨンに自宅まで送ってもらった。

「ありがとジヨン。」

「ちょっとまて。」

車を降りようとした時、目の前にはジヨンの顔が。
最後の深くて甘いキスをした。涙で前が見えない。

「バイバイ、ジヨン。幸せになってね。」

車を降りた。