Detour love (ページ6)

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ジヨンと別れて2週間が経とうとしていた。
仕事を終え帰ろうとしていたら、事務所の前に見慣れた車。

ジヨンだ。

窓が開き、ジヨンが
「早く乗って」
「えっ？でも...」
「いいから早く！ファンに見つかるから」
仕方なくジヨンの言う通りに久しぶりの特等席に乗り込んだ。

「もうこの車にも乗る事もないと思ってた。」

「これからもずっと乗ればいいじゃん。」
「本気？私達終わったんだよ。」
「それはお前だけだろ」
「....」
「家どこ？」
「いいよ。駅までで。」
「じゃぁちょっと付き合ってよ。」
「相変わらず強引」

車が止まった先はジヨンの家だった。
「どーゆうつもり。」
「お前忘れものしてるから。」

「とりあえず上がれよ」

2週間ぶりの元わが家。2週間前と何一つ変わってなかった。

「忘れ物って何？」
「そこの机の上」

ジヨンとお揃いの指輪。出て行くときに置いていった指輪。

「これは忘れたんじゃなくて、置いていったの。」

「Aさぁ何が気に入らないわけ？」

「何もわかってないとこ。ジヨンはいつからかわたしの前でもG-DRAGONになったんだよ。もう疲れた。嫉妬する事にも。」

「嫉妬？A...嫉妬してた...」

「帰るね」

そのまま出て行った。