Detour love (ページ5)

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買い物に行く車中、チェリナが
「オッパ別れたんだって？」
「……」
「わたし、あの人嫌いだったんだ。オッパを独り占めするから。」
「どこ行くんだっけ？」
「オッパのいきつけでいいよ。」
「わかった。」

俺はサッサと服を選んでチェリナを送り家に帰った。
何もする気がない。ツアーの疲れも残っていたのかそのまま深い眠りについた...

ーその頃事務所の喫煙室ー

ジヨンと付き合ってから辞めていたタバコ
悔しいかな不意に買ってしまうのはジヨンの吸っている銘柄
わたしの生活にはこんなにジヨンが支配していたのかと思い知る。

「また煙草吸い始めたんだ」

ドアが開くと同時に聞こえてきた声。タプだった。

「まあね。」煙を吐き出す。
「やっぱり似合わないね(笑)」
「そうかな」
「ジヨンとなんかあった？」
「何もないよ。別れたからね。」
「だからか。」
「ん？」
「煙草」
「あぁそうだね。」

タプは余計な事も聞かないし、言わない。ほんとにお兄ちゃんみたいな存在だ。
ただいつもチクリと一言
「ジヨンが荒れたら大変なんだけど」

捨て台詞を吐いて出て行った。

「わたしにはもう関係ないよ」

誰も居ない部屋で一人つぶやいた。