警察学校組の同期。【名探偵コナン】【1】

File46 ページ49

Youside




お墓参りの後住職さんに挨拶をして帰ろうとした時だった。




「…え？これを、私に？」




「えぇ、星野Aさんが来たら渡してくれと。」




分厚い黒いファイルが住職さんの手にはある。




なんか…すごく怪しいんですけど。




「あの…そのファイルを住職さんに渡した人達の顔、覚えてますか？」




「一人は特徴的なので覚えてますよ。




金髪の髪の毛に青い瞳で…もう一人は確か、




金髪の人が”ヒロ”と呼んでいましたね。




髭が生えてるのが特徴的でしたが。」




まさか…まさか、降谷と諸伏！？




「あ、ちょ、星野さん！」




私は駐車場まで走った。




もういない…なんで、顔出してるなら言ってくれてもいいじゃん。




「…ﾊｧﾊｧ…星野さん、これを。」




「あ、ごめんなさい。




住職さん、ありがとうございます。」





「いえ、気をつけてください。」




「はい。」




住職さんから渡された黒い分厚いファイル。




降谷と諸伏が住職さんに渡してくれって頼んだとなると、




「あの事件のことか…？」




私の両親が殺されたあの事件。




あれは警視公安部が絡んでいた事件だったが…。




私はその分厚いファイルを手に持って車に乗り込んだ。




この後、あんな重大事件が起ころうとはこの時思いもよらずに。

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