警察学校組の同期。【名探偵コナン】【1】

File41 ページ44

Youside




松田と萩原を危険な目に合わせた犯人を許せなかった。




だから、だからこの手で殺したかったのに…なのに、




「A…「ほんとに、バカ！！」




バカバカって言ってんじゃねぇよ！さっきから！」




「いや、今はそこじゃないでしょ、じんぺーちゃん…。」




「だって、松田と萩原…危険な目に合ってるんだよ！？




なのに、なんで…なんであんな奴が…！！！」




私の怒りは収まることがなくて犯人を睨んだ。




睨んで、もう殴ろうとも思ったのに。




「A、間違うんじゃねぇ！」




「…え…？」




「一度道を踏み外しちまったら、もう元には戻れねぇかもしれねぇんだぞ！」




「松、田…。」




松田は私の腕を掴んで行かないようにしている、




「Aは、誰よりも純粋な警察官でいて欲しいんだ。




俺達がもしまた危険な目にあっても…まぁ、




二度と合わないようにはするけど…俺達の傍にずっと、




いて欲しいんだ。純粋な警察官として。」




「萩原…。」





そうだ、二人が居てくれて今の私がいるんだ。




だから二人を守るのも私で…でもそれ以上に、




二人に守られてるのかもしれない。




「松田…萩原…！！！」




「「A…！？」」




二人に抱きついてもう私の涙は止まることがなかった。





ごめん、本当にごめん。




二人のおかげで思い出したよ、私が警察官になった理由も、




二人を守ってて…それ以上に守られてることも。




だから、大好きなんだ…二人が。

File42→←File40

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す