File29 ページ31
Z.Matuda
ガキ共が大体の爆弾の場所を突き止めていた。
「み、南杯戸駅?」
「えぇ…三年前の事件で爆弾が仕掛けられたのは杯戸町の大観覧車と米花中央病院、それらが面している道の延長線上で交差する場所にその駅があるわ…。」
「でもそれは延長戦と延長線をこじつけただけで…。」
「バカね…道が交差してる側に駅があるって事は、当然あるはずでしょ?
ストッパーも…。」
「そ、そうか!踏み切りの事ですね!!
じゃあまさか、鋼のバッターボックスって…。」
「鉄の箱、”電車”の事よ…しかも血のマウンドに登れって事は…赤い車体の東都線の上り電車…。」
「かなりやべぇな…一応アイツにも伝えとかねぇと…!」
《大丈夫、こっちは聞こえてた!》
茶髪のガキが持っていた探偵グッズからAの声が聞こえた。
ったく…今のガキは便利なもん持ってんな。
《こっちも大体同意見!恐らく一つ目の爆弾は南杯戸駅から東京へ向かう東都線の車内!
私は警部に連絡して捜査員を向かわせる…松田は、
爆発物処理班に応援を頼む!急げ!!》
「わぁーった、連絡する。」
俺はすぐに爆発物処理班に連絡をし、応援を頼んだ。
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Youside
松田との連絡をしている最中に現状の状況がわかった。
「え?偽物!?中身は爆弾じゃなかったのかよ?」
「どうやら犯人は捜査員がそこに探しに来る事を読んでたみたいだね。」
《おい、そこに萩がいんのか!?》
「あ、あぁ…こっちには萩原とメガネのガキがいるよ。」
《萩原いつの間に…てめぇ…。》
「じんぺーちゃん、落ち着きなって。今はそれどころじゃないでしょ。」
《あのなぁ…。》
《その通りよ。かなりずる賢そうね…このイタズラ坊主…。
しかも始末の悪いことに目的は金じゃないようだし…。》
「あぁ、恐らく警視庁に対する復讐だ…この東京に住む、
一千二百万人もの人間を…人質に取ってな…。」
メガネのガキの言う通り、警視庁に対する復讐。
でも…これは私は止めてみせる、そして二人を巻き込んだ事を後悔させてやる。
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反町ゆうり(プロフ) - さくら🌸さん» 読んでくださってありがとうございます。松田さんはやっぱり神だしカッコイイなとも思います…!から紅は割と私の中でも気に入ってます。笑そこまで読んでくださってありがとうございます! (2023年4月21日 21時) (レス) id: 9c7b927df5 (このIDを非表示/違反報告)
さくら🌸 - 55話とか、スリリングすぎて心臓壊れるかと思いました。けど松田さんってやっぱり神だなーって原作でも思いましたけど反町さんの小説を読んでもつくづく思いました。から紅とかめっっっちゃよかったです。 (2023年4月21日 20時) (レス) id: 713739e542 (このIDを非表示/違反報告)
反町ゆうり(プロフ) - さくら🌸さん» ありがとうございます!面白いと言ってくださって嬉しいです!ありがとうございます! (2023年4月20日 20時) (レス) id: 9c7b927df5 (このIDを非表示/違反報告)
さくら🌸 - コメント失礼します!私占ツクで警察学校組の話をたくさん読んでいたんですけど一番私が面白いって感じてしまったのでコメントしました。更新楽しみに待ってます (2023年4月20日 20時) (レス) @page9 id: 713739e542 (このIDを非表示/違反報告)
反町ゆうり(プロフ) - だすとちゃん。さん» オリジナルと原作沿いなので一切パクってはないです…似ているのであればそれは申し訳ございません。似たような作品になってしまい申し訳ございません。一切パクリでは無いです。 (2022年4月18日 19時) (レス) id: 9b92789279 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年4月15日 22時