桜、同じ國の庭に咲く＿＿＿【相棒】【第二章】

隠してること ページ2

Youside





今日は非番。
薫ちゃんが何故か毎朝ここ最近ジョギングをしている。





それに特命係のデスクだってちゃんと綺麗に清掃されていた。
何か身近な所に変化でもあったなのだろうか。






『…まさか…。』





…浮気、いや、違う違う。なんでそうなるの、私よ。
薫ちゃんに限ってそんなのは…。






「うし、ただいま〜。」





『…おかえり、はい、水。』





「おお、サンキュ。」





ペットボトルの水を薫ちゃんに渡し、まじまじと水を飲んでいる薫ちゃんを見る。






「あぁ〜！うまい。」






『続くね、薫ちゃん。』






「ん？あぁ、まぁな。」





前からかっこいいって思ってたけど、筋肉ついてもっとカッコよくなってるんじゃ…。






「A、どうかしたか？」





『…え？あぁ、いや、別に。』





「なんだよ、そんな慌てて。」






『べ、別にそんな慌ててないし！』





逆に私が聞きたい、ココ最近の薫ちゃんの私生活が少し変わった理由について。





『薫ちゃん、私に何か隠してることない？』






「え"っ？」






『なに？図星？』





飲み終わった薫ちゃんはペットボトルのキャップを締めながら、明らかに顔をひきつらせていた。





「あ、いや…別に何でもねぇよ。」





『ちょっと、ちゃんと言ってくれないとわかんないよ。』







「俺は別に隠してるってわけでもねぇって。」






『…はぁ？』






薫ちゃんの顔を覗いて私はガン見するが、、、





「ったくお前ってやつは！！」







『へっ、か、薫ちゃん！？』






薫ちゃんに腕を優しく引っ張られて逆に胸にすっぽりと収まる状態となった。

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