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Y.Ryosuke












自分が医者になって、まず覚えたことは救命の医療に奇跡はない。
それでも助けてと願う人達は、奇跡を願わずにはいられない。













その気持ちが、自分にもわかる日がくるとは思わなかった。
自分自身が、ALSという難病にかかるまではそんな事考えずに、












ただ救える命を救っていただけだった。












『……えっ、なんで……』











山田「俺が呼んだんだ。」













俺とAの目の前に居るのは翔北の青のスクラブを着た颯ちゃん。
上着は着ているけどもろ医者だって言ってるようなもんだぞ…それ。












名取「……なんで俺を呼んだんだよ。」












山田「颯ちゃんに今後のこと、話そうと思って。」











名取「……は?今後のことって…」












俺が勝手に決めたことではあるけど、俺が死んだ後…
Aのことは颯ちゃんに任せたいって思ってる。











山田「Aのこと、颯ちゃんに頼むよ。」











『……山田?』











名取「ちょっと待てよ、最後まで一緒に居たいって…」











山田「俺が死んだあと、Aを支えるのはお前かいない。」












『……。』












山田「だから、勝手だとはわかってる…
でも、颯馬だから頼めることなんだよ。」












名取「……考えさせて欲しい。」











『颯馬……』











名取「いや、俺は別にAが嫌いとかではないから。
けど俺…今の俺に、今後の俺は支えられるのかって。











だから時間、貰っていいか?」












山田「……あぁ。」











そりゃ、そうだよな。
急にってなったら…困るよな、誰だって。












『颯馬、わざわざそれで?』











名取「…そうだけど?」











『そっか。』












颯馬を見るAの顔は、優しい顔をして…あぁ、
やっぱりそういうところが好きだよ、なんて改めて思った。

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反町ゆうり(プロフ) - soraさん» 見てくださってありがとうございます!アンケートかしこまりました! (12月10日 9時) (レス) id: 9c7b927df5 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - いつも楽しく見てます!!アンケートは➁がいいです!これからも頑張ってください! (12月10日 8時) (レス) @page14 id: 246c6fd1e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2023年12月7日 9時

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